虫歯を放置するとどうなる?進行のスピードと治療のタイミング

デンタルケア

虫歯は放置すると確実に進行し、最悪の場合は歯を失うことになります。では、虫歯はどれくらい放置すると危険なのか?どの段階で神経を取る必要が出てくるのか?本記事では、虫歯の進行スピードと治療の必要なタイミングについて詳しく解説します。

虫歯の進行ステージと放置した場合の影響

1. 初期虫歯(C0):放置しても痛みなし

虫歯の最初の段階は「C0」と呼ばれ、歯の表面(エナメル質)が脱灰して白く濁る状態です。痛みはなく、フッ素塗布や適切な歯磨きで再石灰化する可能性があります。この段階なら治療は不要ですが、放置すると確実に進行します。

2. エナメル質の虫歯(C1):放置すると進行

「C1」は歯の表面のエナメル質に小さな穴が空いている状態です。痛みはほぼ感じませんが、放置すると数ヶ月〜1年程度で進行し、象牙質に達する可能性があります。この段階なら削って詰めるだけの簡単な治療で済みます。

3. 象牙質の虫歯(C2):痛みが出る可能性あり

虫歯が「C2」まで進行すると、歯の内側にある象牙質まで侵されるため、冷たいものや甘いものがしみることがあります。この段階を放置すると数ヶ月〜1年で神経に達することもあり、神経を取る治療(根管治療)が必要になることがあります。

4. 神経まで進行(C3):神経を取る必要がある

虫歯が「C3」になると、細菌が歯の神経に達し、強い痛みを引き起こすようになります。ここまで放置すると、神経を取り除く根管治療が必要になり、治療期間も長くなります。

5. 歯根まで進行(C4):抜歯の可能性

さらに進行すると「C4」の状態になり、歯のほとんどが崩壊し、根だけが残る状態になります。この段階では抜歯が必要になるケースが多く、治療費用もかかります。

虫歯の進行スピードは遅い?早い?

進行スピードの目安

一般的に虫歯の進行スピードは、数ヶ月~数年かけて進むと言われています。ただし、進行スピードは以下の要因によって異なります。

  • 個人の歯質(エナメル質が強い人は進行が遅い)
  • 食生活(糖質の多い食事は進行を早める)
  • 口腔内環境(歯磨きやフロスの習慣が影響)
  • 年齢(子供の歯は進行が早い、大人は比較的遅い)

虫歯を放置すると歯を失う可能性が高まる

虫歯を放置すると、最終的には歯を失うリスクが高まります。特に「C3」以降の状態で治療を怠ると、抜歯が必要になり、歯を失うことになります。早めの治療を受けることで、歯を残す可能性が高くなります

まとめ

虫歯は放置すると確実に進行し、最終的には神経を取ったり、歯を失ったりするリスクが高まります。進行スピードは個人差がありますが、初期段階(C0〜C1)のうちに治療することで、簡単な処置で済みます

「少し痛いけど我慢できる」「忙しいから歯医者に行かない」という考えは非常に危険です。虫歯を見つけたら、できるだけ早く歯科医に相談することをおすすめします。

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