膿栓(のうせん)は、口臭の原因の一つとして知られており、特に口呼吸の影響を受けやすいとされています。歯列矯正をして歯磨きも丁寧に行っているにもかかわらず、膿栓が頻繁にできる場合は、口腔環境や呼吸の仕方に原因がある可能性が高いです。本記事では、膿栓ができる主な原因と、効果的な改善方法について詳しく解説します。
膿栓とは?なぜできるのか?
膿栓は、扁桃腺のくぼみにたまる白い塊のことで、細菌・食べかす・粘液などが固まってできるものです。主な原因には以下のようなものがあります。
- 口呼吸:口が乾燥しやすく、細菌が増殖しやすくなる。
- 扁桃腺の構造:扁桃腺のくぼみが深いと、膿栓が溜まりやすい。
- 唾液の分泌量の減少:唾液が少ないと、細菌が繁殖しやすくなる。
- 慢性的な炎症:風邪やアレルギーによる喉の炎症が影響することもある。
口呼吸が膿栓に与える影響
口呼吸をしていると、口腔内が乾燥しやすくなり、細菌の繁殖が活発になります。その結果、膿栓ができやすくなります。また、口を開けていることで扁桃腺への刺激が増えるため、膿栓が排出されやすくなるという側面もあります。
さらに、口呼吸が長期間続くと、舌の位置が下がり、口腔内の環境が悪化しやすくなるため、より膿栓ができやすくなります。
膿栓を減らすための対策
膿栓の発生を抑えるためには、以下の対策が有効です。
① 口呼吸を改善する
口呼吸を鼻呼吸に改善することで、口腔内の乾燥を防ぎ、膿栓の発生を減らせます。
- 鼻づまりがある場合は、耳鼻科で適切な治療を受ける。
- 寝るときに口閉じテープを使用する。
- 日中も意識して鼻呼吸をするようにする。
- 舌の位置を上顎につけるよう意識する(舌の正しい位置を保つ)。
② こまめなうがいをする
膿栓の原因となる細菌や食べかすを洗い流すために、うがいを習慣にしましょう。
- 塩水うがい:口内の細菌を減らし、喉の炎症を抑える。
- 緑茶うがい:カテキンの殺菌作用が効果的。
- 市販のうがい薬を使うのも有効。
③ 唾液の分泌を促す
唾液には抗菌作用があり、膿栓の発生を抑える役割を果たします。
- よく噛んで食べる(ガムを噛むのも効果的)。
- こまめに水を飲む。
- 舌を動かして刺激する(舌回し運動など)。
④ 扁桃腺の状態を確認する
慢性的に膿栓ができる場合は、扁桃腺の炎症(慢性扁桃炎)が原因かもしれません。一度、耳鼻咽喉科で診察を受けるのも良いでしょう。
まとめ
膿栓が頻繁に取れるのは、口呼吸や扁桃腺の構造が影響している可能性があります。口呼吸を改善し、適切なうがいや唾液の分泌を促すことで、膿栓の発生を抑えることができます。また、慢性的に症状が続く場合は、耳鼻咽喉科で相談してみることをおすすめします。
日常生活でできる改善策を取り入れ、口臭の悩みを軽減しましょう。
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