口臭対策や口内の清潔を保つために舌磨きをしている人は多いですが、「舌磨きをすると吐きそうになる」「舌の奥まで磨けない」と悩む人も少なくありません。
この記事では、吐き気を抑えながら正しく舌を磨く方法や、舌磨きのコツ、効果的なアイテムを紹介します。
舌磨きで吐き気を感じる原因
舌磨きをすると吐き気を感じるのは、嘔吐反射(ガグ・リフレックス)が関係しています。これは、舌の奥や喉に異物が触れると反射的に吐き気を催す生理的な反応です。
嘔吐反射が起こる原因は以下の通りです。
- 舌の奥を強く刺激している
- 歯ブラシの毛先が刺激になっている
- 舌磨きのタイミングが悪い(食後すぐや空腹時)
- 無意識に力が入りすぎている
これらを避けることで、吐き気を感じずに舌を磨くことができます。
吐き気を防ぐ舌磨きのコツ
嘔吐反射を抑えながら舌を磨くためのコツを紹介します。
① 舌磨き専用のブラシを使う
歯ブラシで舌を磨くと、毛先が舌を刺激しすぎて吐き気を引き起こしやすくなります。舌磨き専用ブラシや、舌クリーナーを使うことで、刺激を抑えつつ汚れを落とすことができます。
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② ゆっくりと優しく磨く
舌をゴシゴシ強く磨くと、刺激が強すぎて嘔吐反射を引き起こします。舌磨きをする際は、力を入れず、ゆっくりと動かすようにしましょう。
また、磨く方向は「奥から手前」にするのが基本です。往復させると汚れを広げてしまうので注意しましょう。
③ 舌の奥を磨くときは「舌を前に出す」
舌の奥を磨くときに嘔吐反射を防ぐ方法として、「舌をできるだけ前に出す」ことが効果的です。
舌を前に出すことで喉の奥が開き、刺激を受けにくくなります。また、舌の根元を磨く際に息を吐きながら磨くと、反射が起こりにくくなります。
④ 朝の歯磨きのついでに行う
舌磨きをするタイミングも重要です。朝起きてすぐのタイミングで磨くのがおすすめです。
朝は、寝ている間に口内に溜まった細菌や舌苔(ぜったい)が多く付着しているため、このタイミングで磨くと口臭予防にもなります。
⑤ 舌苔が気になるなら「うがい」も活用
舌苔が気になる場合は、舌磨きの前に口をすすぐことで、汚れが落ちやすくなります。以下の方法も試してみましょう。
- 緑茶うがい:殺菌作用があり、舌苔の原因菌を減らす
- 塩水うがい:口内環境を整える
- マウスウォッシュの活用:アルコールフリーのものを選ぶと刺激が少ない
舌磨きのNG行為
舌を磨く際に、やってはいけないこともあります。間違った方法で舌を磨くと、逆に口臭の原因になったり、舌を傷つけてしまうことも。
- 歯ブラシで強くこする(傷がついて炎症を起こす)
- 磨きすぎる(1日1回が適切)
- 往復して磨く(奥から手前に優しく動かす)
- 舌磨きをしすぎて粘膜を削る(舌苔は適度に残っている方が健康的)
まとめ
舌磨きをすると吐き気を感じるのは嘔吐反射が原因です。これを防ぐためには、舌磨き専用ブラシを使う、ゆっくり優しく磨く、舌を前に出して息を吐きながら磨くなどのコツを意識することが大切です。
また、朝の歯磨きのタイミングで行うことで、口臭予防の効果もアップします。正しい舌磨きを習慣化し、口内環境を清潔に保ちましょう。
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