抗コリン薬の副作用?ソリフェナシンと眼圧上昇の関係を解説

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頻尿の治療薬として処方される抗コリン薬(ソリフェナシン5mgなど)は、膀胱の過活動を抑える作用があります。しかし、一部の人には副作用が現れることがあり、特に目の症状が気になるケースも報告されています。本記事では、抗コリン薬と眼圧上昇の関係、副作用の可能性、および服用中止後の回復について詳しく解説します。

抗コリン薬と眼圧上昇の関係

抗コリン薬は、膀胱の筋肉をリラックスさせる一方で、瞳孔を広げる作用(散瞳)を持ちます。これにより、房水(目の中の液体)の排出が妨げられ、眼圧が上昇することがあります。

  • 緑内障のリスクがある人:特に閉塞隅角緑内障の人は、抗コリン薬によって急激な眼圧上昇を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
  • 目のかすみ・羞明(まぶしさ)・光の滲み:眼圧の上昇により、これらの症状が現れることがあります。

もし、服用後に目の違和感や視界の異常を感じた場合は、眼科を受診することをおすすめします。

服用中止後も症状が続く理由

ソリフェナシンを中止したにもかかわらず、症状が続いている理由として、以下の点が考えられます。

  • 薬の効果が持続している:抗コリン薬は体内での代謝が比較的ゆっくりなため、服用をやめても数日から1週間ほど効果が持続することがあります。
  • 眼圧が完全に正常に戻るまで時間がかかる:もし眼圧が上昇していた場合、房水の排出が正常化するまで時間を要する可能性があります。
  • 別の要因が影響している:元々の目の状態や、ストレス、スマホ・PCの使用時間の増加などが症状を悪化させている可能性もあります。

服用を中止しても症状が改善しない場合は、眼科で眼圧測定を受けることをおすすめします。

眼圧上昇の副作用は治るのか?

抗コリン薬による眼圧上昇は、多くの場合は一時的なものです。薬の影響が完全になくなれば、房水の流れが回復し、正常な眼圧に戻る可能性が高いです。ただし、以下の場合は慎重に対応する必要があります。

  • 眼圧が長期間高いままの場合:視神経への影響が心配されるため、眼科での診察が必要です。
  • 頭痛や視界の狭まりを感じる場合:急性緑内障発作の可能性があるため、早急な対応が求められます。

一般的には、抗コリン薬の中止で症状が改善することが多いですが、念のため眼科医に相談しましょう。

まとめ

ソリフェナシンなどの抗コリン薬は、膀胱の過活動を抑える一方で、眼圧上昇や視界のかすみ、羞明などの副作用を引き起こす可能性があります。

  • 薬の影響で眼圧が一時的に上がることがあり、目の症状が出ることがある。
  • 服用を中止しても、症状が続くことがあるが、通常は徐々に改善する。
  • もし症状が長引く場合は、眼科で眼圧測定を受けるのが望ましい。

視界の異常や目の不快感が続く場合は、自己判断せず、早めに医師に相談しましょう。

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