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カレンダーを見ながらぼけーっとしていると、 「今月って何の行事があったかな」なんて思ったことはありませんか? もし、興味のある行事があるのなら、参加してみたいですよね。
なので、今回は、日本で行われる5月の行事そしてイベントを一覧としてまとめていきたいと思います。このまとめが、 「5月の行事やイベントを知りたかった」また、「知らないから知りたい」などといった方々の参考になれれば幸いです。
1.ゴールデンウィーク(5月初旬)
ゴールデンウィークは、日本において毎年4月末から5月初めにかけて休日が多い期間のことです。ちなみに、本来は、5月3日から5月5日までの3日間を指します。それから、由来は、1951年(昭和26年)の現在のゴールデンウィークにあたる期間(5月初旬)に、上映された映画「自由学校」が正月やお盆以上の興行成績を残したのを期に、さらに多くの人に映画を見てもらおうと、当時、大映専務であった松山英夫氏がこれを造ったのが起源です。
なので、ゴールデンウィークは、日本で造られた英語のため造語で和製英語になりますね。読み方は、ゴールデンウィークの他に2つあり、大型連休(おおがたれんきゅう)や黄金週間(おうごんしゅうかん)ともいいます。
2.メーデー(5月1日)
メーデーは、世界各地で毎年5月1日に行われる労働者の祭典です。ちなみに、世界では80以上の国が5月1日をメーデーとして祝日を定めていますが、日本では5月1日にメーデーを祝日として定められていません。ですが、メーデーのイベントはあるようで、その日に近い土日に開催する団体が多いです。
また、メーデーの起源は、1886年5月1日に合衆国カナダ職能労働組合連盟(後のアメリカ労働総同盟、AFL)が、シカゴを中心に8時間労働制要求(8-hour day movement)の統一ストライキを行ったのが始まりです。加えて、現在では、2018年4月28日土曜日に連合が、東京の代々木公園で「働く者のための働き方改革」をスローガンに中央大会が開かれました。なお、中央大会には、約4万人(主催者発表)が参加しています。
3.八十八夜(5月2日ごろ)
八十八夜は、立春を起算日(第1日目)として88日目(立春の87日後の日)にあたる雑節の1つです。このため、平年では、5月2日。閏年なら5月1日。また、数十年以上のスパンでは、立春の変動によって5月3日の年もあります。それから、この日に摘んだ茶は上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きするともいわれています。
また、この日には、茶の産地である「埼玉県入間市狭山市」や「静岡県」、そして「京都府宇治市」で、一般の人々も参加する、新茶のサービスや手もみ茶の実演や茶摘みの実演などのイベントが行われています。なお、この日の起源は、旧暦の頃で、この頃は暦日と季節の相性が最悪。
そして、半月もずれることから、農家に対して特に注意を喚起するために作られのが始まりです。ちなみに、このことから八十八夜は、日本独自の雑節となっています。加えて、八十八夜と関連している歌に「茶摘み」という歌があります。なので、この日には、ついつい茶摘みの歌を口ずさんでしまいそうです。
4.博多どんたく(5月3~4日)
博多どんたくは、毎年5月3日と5月4日に福岡県福岡市で開催されるお祭りです。このお祭りでは、5月3日と4日の2日間にわたり主に「どんたく隊」と呼ばれる様々なグループが演舞を披露します。例えば、初日の5月3日には10時からベイサイドプレイス博多埠頭にて式典が行われ、同時刻にはかた駅前通りが封鎖され、路上をステージ化して昼前までどんたく隊のパレードを行います。
そして、5月4日にも前日と同じく松囃子が市内各所の施設や企業などを祝って廻り、各所の演舞台にてどんたく隊が演舞を披露します。それから、このお祭りの起源は、母体の「博多松囃子(はかたまつばやし)」というお祭りにあります。
なお、博多松囃子は、貝原益軒(かいばらえきけん)の「筑前国続風土記(ちくぜんのくにぞくふどき)」によると、治承3年(グレゴリオ暦1179年)に病没した平重盛に、博多の者が恩(日本で最初の人工港「袖の湊」造営などの)を謝すため始まったと伝えられていて、これが博多どんたくの起源だといわれています。
5.憲法記念日(5月3日)
憲法記念日は、日本で5月3日に定められた「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」ことを趣旨としている国民の祝日の1つです。この祝日は、1948年に行政によって国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)に制定されました。
制定された要因は、法案を審議し参議院文化委員会の委員長を務めた「山本勇造議員」によると、「この日は、憲法において、如何なる國もまだやつたことのない戰爭放棄ということを宣言した重大な日でありまして、日本としては、この日は忘れ難い日なので、是非ともこの日は残したい。そうして戰爭放棄をしたということは、全く軍國主義でなくなり、又本当に平和を愛する建前から、あの宣言をしておるのでありますから、この日をそういう意味で、「自由と平和を愛し、文化をすすめる。」、そういう「文化の日」ということに我々は決めたわけなのです。」と説明しています。
6.みどりの日(5月4日)
みどりの日は、日本で5月4日に定められた「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを趣旨とした国民の祝日の一つです。この祝日は、行政によって国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条に制定されました。ちなみに、1989年(平成元年)から2006年(平成18年)までは4月29日でした。それから、ゴールデンウィークを構成する休日の一つでもあります。
また、この祝日には、2007年以降、国公立公園の無料開放を行うほか、国民が自然に親しむための各種行事等を各地で実施することになっています。加えて、この日は、普段青色で印刷される毎日新聞の題字が緑色になったりもします。そして、この祝日の名前の由来は、4月29日が休日となるゆえんとなった昭和天皇にあります。
というのも、各界識者をメンバーとする小渕恵三官房長官(当時)の私的諮問機関(皇位継承に伴う国民の祝日に関する法律改正に関する懇談会)において、「昭和天皇は植物に造詣が深く、自然をこよなく愛したことから『緑』にちなんだ名がふさわしい」という主旨の意見が多数を占めたからと言われているからです。
7.こどもの日(5月5日)
こどもの日は、日本で端午の節句の5月5日に制定されている「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことが趣旨の国民の祝日の1つです。ちなみに、この趣旨は、祝日法2条に記載されてあります。
1948年7月20日の祝日法の公布かつ即日施行により制定されました。それから、みどりの日と同様にゴールデンウィークを構成する日の1つです。そして、この祝日の由来は、古来より端午の節句として5月5日に、男子の健やかな成長を願う行事が行われていたり、また、国会にこどもの日を祝日とする請願が寄せられた際に、5月5日を希望するものが多かったからです。
現在でこそ鯉のぼりや五月人形などはあまり見られなくなりましたが、少し前までは、よくそれらの飾られている風景が、外と内で見られました。
8.梅雨(5月ごろ)
梅雨は、北海道と小笠原諸島を除く日本列島、朝鮮半島南部、中国の南部から長江流域にかけての沿海部、および台湾など、東アジアの広範囲においてみられる曇りや雨の多い期間のことです。日本では、5月ごろから梅雨入りが始まります。
また、梅雨入り当初は比較的よわい雨が連続することが多く、梅雨の半ばになると一旦天気が回復するような期間が出てくることがあります。このような期間のことを、日本では梅雨の中休み(なかすくみ)といいます。それから、日本の梅雨入りは、日本の気象庁が予想してメディアを通して情報提供をしています。
ちなみに、気象庁による梅雨入り予想の歴史は、起源が1955年ごろとされていて、その頃は「お知らせ」として報道機関に連絡していました。そして、1986年になると気象情報として発表を始めています。この発表の目的には、まず長雨・豪雨という水害、そして土砂災害につながりやすい気象が頻発する時期としての「梅雨」を知らせることで防災意識を高めることが1つ。
次に多雨・高温多湿が長続きする「梅雨」の時期を知らせることで生活面・経済面での対策を容易にするというのが2つ。最後に「梅雨」という一種の季節の開始・終了を知らせることで季節感を明確にする(春一番、木枯らし、初雪などの発表と同様の役割)ことと合計3つの理由があります。
9.母の日(第2日曜日)
母の日は、日本では毎年5月の第2日曜日に、日頃の母の苦労をねぎらい母への感謝を表す日として知られています。ちなみに、この日が5月の第2日曜日になった理由は、アメリカの母の日が5月の第2日曜日でこれに倣ったためです。また、この日の日本における起源は、1913年に青山学院で母の日礼拝が行われたことです。
ここから、今日まで母の日が日本に浸透したのは、母の日礼拝が行われた時のことアンナ・ジャービスから青山学院にメッセージが届いて、それを受けた当時青山学院にいた女性宣教師たちの熱心な働きかけで、日本で「母の日」が定着していくきっかけがあったからです。
それから、母の日には、母親が健在の場合は赤いカーネーションを贈り、母親が鬼籍に入っている場合には、白いカーネーションを贈ることが一般的となっています。この日は、普段頑張ってくれているお母さんに感謝の気持ちを伝え、ゆっくりしてもらうといいでしょう。
10.葵祭(5月15日)
葵祭(あおいさい)は、京都市の賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)で、5月15日に行なわれる、「社頭の儀」を目的とした例祭のことです。ちなみに、葵祭の正式名称は、賀茂祭で「かもまつり」と読みます。それから、石清水八幡宮の南祭に対して北祭ともいい、また、平安時代は、祭といえば賀茂祭のことを指していました。
このお祭りの起源は、欽明天皇の567年のことで、当時、日本では風雨がはげしく五穀が実らなかったので、賀茂の大神の崇敬者であった伊吉の若日子に占わせたところ、若日子いわく賀茂の神々の祟りだというので、若日子は勅命をおおせつかって、4月の吉日に祭礼を行い、馬には鈴をかけ、人は猪頭(ししがしら)をかぶって駆競(かけくらべ)をしたところ、風雨はおさまり、五穀は豊かに実って国民も安泰になったといいます。
そして、819年(弘仁10年)には、朝廷の律令制度として、最も重要な恒例祭祀(中紀)に準じて行うという国家的行事になりました。さらに、現在では、葵の花を飾った平安後期の装束での行列が見れる特徴的なお祭りとなっています。
11.旅の日(5月16日)
旅の日は、松尾芭蕉が奥の細道に旅立った5月16日(陰暦元禄2年3月27日)を記念して、1988年(昭和63年)に日本旅のペンクラブによって、5月16日と提唱されました。ちなみに、日本旅のペンクラブとは、1962年(昭和37年)6月28日に設立された、創立して半世紀以上歩んできた団体で、現在まで旅の文化の向上をめざすとともに、自然環境保護や地域活性化のため、取材例会、観光振興への提言などさまざまな活動をされています。
また、この日には、全国各地や電子メディアで、旅の日にちなんだイベントや大会などが行われています。特に、旅の日の由来となった、川柳の達人「松尾芭蕉」にちなんで川柳が人気です。
12.三社祭(5月中旬)
三社祭(さんじゃまつり)は、東京都台東区浅草の浅草神社で、毎年5月中旬に3日に渡って浅草神社奉賛会によって主催される例大祭です。まず、1日目には、名物の大行列が見られ、その内浅草芸者、田楽、手古舞、白鷺の舞などが構成しています。なお、雨天中止です。
次に、2日目は、氏子各町神輿連合渡御が行われます。そして、最終日は、宮出し、本社神輿各町渡御(ほんしゃみこしかくちょうとぎょ)、宮入りが行われて終了です。また、このお祭りの起源は、推古天皇の御代三十六年(六二八)三月十八日の春麗らかなる朝のこと。
漁師の檜前浜成・竹成の兄弟が、浅草浦(現隅田川)で漁労に精を出していたところ、その日に限り一匹の魚も獲れず、投網に掛かるのはただ人形の尊像だけでした。しかし、それが観音像とは知らずに、幾度か海中に投げ入れ何度場所を変えても同じ事の繰り返しです。
流石に兄弟は不思議に思い、その尊像を捧持して今の駒形から上陸し槐の木の切株に安置しました。そして、当時郷土の文化人であった土師真中知にその日の出来事を語り一見を請うたところ、同氏は「これぞ聖観世音菩薩の仏像にして現世御利益仏たり、自らも帰依の念深き仏体である」と告げられました。
兄弟は、その功徳を知りなんとなく信心をもようされ、深く観音を念じ名号を唱え、「吾ら漁師なれば漁労無くしてはその日の生活も困る者故、明日は宜しく大量得さしめ給へ」と厚く祈念して、翌十九日に再び浦々に網を打ったところ、船中は願いの如く溢れんばかりの魚に満ち足りました。
土師氏は間もなく剃髪して沙門(僧侶)となり自宅を新たに寺と構え、先の観音像を奉安し供養護持の傍らに郷民の教化に生涯を捧げられました。これが『浅草寺縁起』による観音御示現に伴う浅草寺の起源です。
13.運動会・体育祭(5月下旬)
運動会(別称:体育祭)は、日本では5月下旬に多く、学校や会社、また地域団体、児童生徒などの参加者および運営による協力により、規定プログラムに従って遂行される体育的な活動行事です。運動場などに集まり、主に運動能力を用いる競技や遊戯を行います。
なお、この行事の起源は、イギリスやドイツの職工体育的行事にあります。ちなみに、日本における運動会の発足は、「国威発揚」「富国強兵」「健康増進」を目的として、明治末期から社会的に広く普及したものであることから、「近代日本独特の体育行事」であるとされています。
以上、日本の5月の行事・イベント一覧と意味の解説でした。5月は、いろんな行事があってまとまりが見られないですね。ただ、ゴールデンウィークから運動会など楽しそうな行事が見られます。最後までご覧頂きありがとうございました!
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