新人看護師として、採血の手技が自立してきたものの、思わぬ失敗が続いてしまうこともあります。特に逆血が確認できても血液がうまくスピッツに入らない場合、原因がわからず戸惑うことがあります。この記事では、採血時に血液が止まってしまう原因とその改善方法について解説します。
1. 採血時の血液が止まる原因
採血中に血液が止まる原因にはいくつかの可能性があります。まず考えられるのは、穿刺後の血管が縮んでしまうことです。逆血があり、針が血管内に適切に入っていると思われても、血管が収縮して血液の流れが途絶えることがあります。これには、患者の体調や針の角度が影響を与えることもあります。
また、使用する針のサイズや種類、スピッツの容量が不足していることも原因となる場合があります。翼状針を使用した場合、針が細すぎて血流が十分に確保できないことがあります。
2. 逆血を確認した後の注意点
逆血が見られた場合でも、すぐに採血を開始するのではなく、血管内での血流が安定しているか確認することが重要です。針が血管内にしっかりと入っていることを確認した後、針の角度や圧力を調整することで、スムーズな採血が可能になります。
また、患者さんにリラックスしてもらうことも大切です。緊張していると血管が収縮し、採血が難しくなります。患者の体位や心地よい温度、静かな環境も重要な要素となります。
3. 針の選び方と適切な角度
採血において、針のサイズや種類、刺入角度が結果に大きく影響します。適切な針を選ぶことが重要です。細い針を選ぶと血液が流れにくくなるため、太めの針を選ぶことが推奨されます。
また、針を刺す角度も重要です。理想的な角度は15度から30度で、血管に対して直角に刺すと血流が安定しやすいです。
4. 失敗から学ぶためのポイント
採血に失敗した場合、それを振り返って次回に活かすことが重要です。何がうまくいかなかったのか、患者の反応や採血の過程を再確認することで、次回の採血をスムーズに進めることができます。
また、上級者にアドバイスをもらったり、さらに技術を磨くために模擬訓練を行うことも有効です。時間をかけて徐々に慣れていくことが大切です。
5. まとめ
採血で血液が止まる原因は、血管の収縮や針の選び方、患者の状態に関連しています。失敗した場合でも焦らず、原因を分析し、次回に活かすことが重要です。適切な針を選び、患者のリラックスを促し、冷静に手技を行うことで、採血は確実に上達します。
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