下の親知らずを抜く前に知っておきたいこと|麻酔の感覚や抜歯の所要時間を解説

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「下の親知らずを抜くときの麻酔の感覚は?」「どのくらいの時間がかかるの?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。上の親知らずに比べて下の親知らずは抜くのに時間がかかることがあり、事前に心構えをしておくことで安心して処置を受けられます。本記事では、麻酔の感覚や抜歯の所要時間、抜歯後のケアについて詳しく解説します。

下の親知らずを抜く際の麻酔の感覚

親知らずの抜歯では、通常局所麻酔が使われます。特に下の親知らずは骨に埋まっていることが多く、しっかりとした麻酔が必要です。

1. 麻酔の範囲と感覚

下の親知らずの麻酔は、下顎全体に広がることが多いのが特徴です。

★よくある麻酔の感覚

  • 歯茎や頬の内側がジーンとした感覚になる。
  • 唇や舌の片側がしびれるような感覚になる。
  • 耳や喉に違和感を感じることもあるが、麻酔が切れると治る。

耳がこもったような感覚や喉の違和感は、麻酔が神経に作用するために起こることがあります。

2. 麻酔の持続時間

麻酔は通常、2~3時間程度持続します。ただし、個人差があり、長い人では4時間ほど続くこともあります。

★麻酔が切れるとどうなる?

  • 最初は軽い違和感があり、次第に鈍い痛みが出てくる。
  • 痛み止めを早めに飲むことで、痛みを抑えられる。

麻酔が切れる前に痛み止めを服用すると、強い痛みを感じずに済みます。

下の親知らずを抜くのにかかる時間

抜歯にかかる時間は、親知らずの生え方によって異なります。上の親知らずは比較的簡単に抜けることが多いですが、下の親知らずは顎の骨に深く埋まっている場合があり、時間がかかることがあります。

1. 真っ直ぐ生えている場合

比較的抜きやすい状態であり、10~30分程度で抜歯が完了することが多いです。

★抜歯の流れ(真っ直ぐ生えている場合)

  • 麻酔をかける(約5~10分)。
  • 歯を揺らしながら抜く(約5~20分)。
  • 止血・縫合(必要な場合のみ、約5~10分)。

簡単に抜ける場合は10分程度で終わることもあります。

2. 埋まっている場合

歯が完全に骨の中に埋まっている場合は、30~60分以上かかることもあります。

★抜歯の流れ(埋まっている場合)

  • 歯茎を切開する(約10分)。
  • 骨を削る、歯を分割する(約20~40分)。
  • 抜歯後、縫合して止血する(約10分)。

埋まっている場合は、術後の腫れや痛みが強くなることがあるため、事前に医師と相談しておくと安心です。

親知らず抜歯後の注意点

抜歯後は、適切なケアを行うことで、痛みや腫れを最小限に抑えられます。

1. 抜歯当日の注意点

★やってはいけないこと

  • 強くうがいをする(血が固まらず、治りが遅くなる)。
  • 熱い飲み物やアルコールを摂る(血流が良くなり、出血しやすくなる)。
  • 激しい運動をする(血圧が上がり、出血しやすくなる)。

抜歯当日は安静に過ごし、傷口を刺激しないように注意しましょう。

2. 食事のポイント

★食べやすいもの

  • スープやヨーグルトなどの柔らかい食べ物。
  • 温かすぎない、お粥やうどん。

固いものや辛いものは傷口を刺激するため、避けるようにしましょう。

3. 痛みが強い場合の対処法

抜歯後の痛みは個人差がありますが、強い痛みが続く場合は以下の方法で対処できます。

★痛みを和らげる方法

  • 医師から処方された痛み止めを適切に服用する。
  • 頬を冷やす(腫れを抑える効果あり)。
  • リラックスして過ごし、十分な睡眠をとる。

痛みが長引く場合は、医師に相談しましょう。

まとめ

下の親知らずを抜く際のポイントを整理すると、以下のようになります。

  • 麻酔は下顎全体に広がり、唇や舌がしびれる感覚がある。
  • 麻酔の持続時間は2~3時間程度
  • 抜歯の所要時間は、真っ直ぐ生えている場合は10~30分、埋まっている場合は30~60分以上かかることがある。
  • 抜歯後は強いうがいや熱い飲み物を避けるなど、適切なケアが大切。

事前にしっかりと準備をし、リラックスして抜歯に臨みましょう!

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