虫歯と着色汚れの見分け方|歯医者の先生でも見間違えることはある?

デンタルケア

歯の黒ずみや茶色い変色を見つけると、「これは虫歯?それとも着色汚れ?」と不安になることがあります。実際に歯医者に行って「着色汚れですね」と診断されたものの、後日別の歯医者で「虫歯です」と言われた経験がある方もいるかもしれません。

虫歯と着色汚れは見間違えることがある?

結論から言うと、着色汚れと虫歯は見間違えられることがあると言えます。特に初期の虫歯は見た目だけで判断するのが難しく、レントゲンを撮らないと正確な診断ができない場合もあります。

歯の表面の着色汚れ

着色汚れは、飲食物やタバコ、歯磨き不足などによって歯の表面に沈着するものです。例えば、以下のようなものが原因になります。

  • コーヒー、紅茶、ワインなどの飲み物
  • タバコのヤニ
  • カレーやベリー系の食べ物
  • マウスウォッシュ(クロルヘキシジン含有)

このような着色は歯の表面に付着しているだけなので、歯医者のクリーニングやホワイトニングで除去可能です。

初期の虫歯(C1)

一方で、虫歯はエナメル質や象牙質が溶け始めている状態です。初期の虫歯(C1)は、歯の表面に白く濁ったり、茶色くなったりしますが、穴が開いていないため、着色汚れと見間違われることがあります。

歯医者の診断が異なる理由

歯医者によって診断が異なることがあるのは、以下のような理由が考えられます。

1. 目視だけでは判断が難しい

初期の虫歯と着色汚れは見た目が似ているため、歯科医師の経験や診断方法によって判断が分かれることがあります。特に、レントゲンやカリエス検知液(虫歯を赤く染める液)を使用しない場合、見逃されることも。

2. 虫歯の進行具合が変わる

最初に診察したときは初期の虫歯で治療の必要がなかったが、数ヶ月後に進行して虫歯と診断されることもあります。特に、着色汚れと思っていた部分が、実はエナメル質の内側から進行する虫歯だった場合、後になって発覚することがあります。

3. 診療方針の違い

歯科医師によって「どの段階で治療するか」の判断が異なります。例えば、ある歯医者では「削らずに経過観察しましょう」と言われる一方で、別の歯医者では「早めに治療したほうが良い」と提案されることもあります。

虫歯か着色汚れか見分ける方法

自分で見分けるのは難しいですが、以下のポイントを参考にしてください。

特徴 着色汚れ 虫歯
茶色・黒色 白濁・茶色・黒色
場所 歯の表面・歯の隙間 歯の溝・歯と歯の間
痛み なし しみる・痛みあり
落とせるか クリーニングで落ちる 進行すると削る必要あり

着色汚れと思ったらどうすればいい?

歯医者に行って「これは着色汚れですね」と言われた場合でも、以下のような対策を取ると安心です。

  • 数ヶ月後に再診を受ける
  • レントゲンを撮ってもらう
  • フッ素入りの歯磨き粉を使う
  • 着色しやすい飲食物を控える

まとめ

歯医者の先生でも虫歯と着色汚れを見間違える可能性はゼロではないため、疑問があれば別の歯科医院でセカンドオピニオンを受けるのもおすすめです。特に「痛みがある」「歯の色が変わってきた」と感じる場合は、早めの診察を心がけましょう。

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