SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は、パニック障害やうつ病などの治療に広く使われる薬です。しかし、一部の患者さんでは副作用として熱が出ることがあります。この記事では、SSRIを服用した際に夜中に38度の熱が出る原因と、その頻度について解説します。
SSRIの副作用:熱が出る可能性について
SSRIは、セロトニンの再取り込みを阻害することで、脳内のセロトニン量を増やし、うつ症状や不安を軽減します。パキシル、レクサプロ、エスシタロプラムなどが代表的なSSRIですが、これらの薬は一部の患者さんに副作用を引き起こすことがあります。
一般的に、SSRIの服用初期に見られる副作用としては、吐き気、頭痛、睡眠障害などがありますが、まれに高熱や発熱が生じることもあります。特に服用後の数時間内に熱が出る場合、これは薬の作用による可能性があります。
SSRIと発熱の関係:どのように発熱が起こるのか
SSRIが引き起こす発熱の原因としては、セロトニン症候群が考えられます。セロトニン症候群は、セロトニンの過剰な蓄積により起こり、発熱や震え、興奮、筋肉の硬直などの症状を伴います。この症候群は非常にまれで、薬の服用を続けることによって症状が悪化する前に、早期の治療が必要です。
ただし、発熱が起こるからといって必ずしもセロトニン症候群であるわけではなく、体温の上昇は単なる副作用である場合もあります。服用初期に見られることが多いですが、継続的に発熱が続く場合は、すぐに医師に相談することが推奨されます。
SSRI服用時の発熱への対処法
SSRIを服用している最中に発熱が現れた場合、まずは服用を一時的に中止し、医師に相談することが最も重要です。医師は症状に基づいて、薬の変更や量の調整を行うことができます。
また、発熱が軽度で一過性のものであれば、解熱剤を使用することも可能ですが、薬の服用を続ける際には必ず医師の指導を受けるべきです。
発熱以外の副作用とその管理方法
発熱以外にも、SSRIにはさまざまな副作用があります。代表的なものとしては、吐き気、頭痛、不安感、眠気などが挙げられます。これらの症状が強く現れた場合、薬の変更や調整が必要です。
服用初期にはこれらの副作用が現れやすいため、少しずつ体が慣れるように、医師と相談しながら服用を進めることが重要です。また、体調に変化があった場合は、自己判断で薬を中止せず、必ず医師に相談するようにしましょう。
まとめ
SSRIを服用した際に38度の熱が出るという症状は、まれに見られる副作用ですが、薬が体に合わない場合やセロトニン症候群が疑われる場合があります。そのため、発熱が現れた場合はすぐに医師に相談し、適切な対処を行うことが重要です。
また、発熱以外にもSSRIにはいくつかの副作用がありますが、早期の対応をすることで症状を軽減することができます。もし副作用が強く出る場合は、医師と相談しながら服用を続ける方法を考えることが大切です。
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