乱視用コンタクトを普段使っている方が、デザインの都合で乱視用ではないカラコンを検討するケースは少なくありません。乱視が軽い場合に問題が起きにくいこともありますが、視力データや目への負担を正しく理解しておくことが重要です。
乱視用コンタクトと通常コンタクトの違い
乱視用コンタクト(トーリックレンズ)は、角膜や水晶体のゆがみを補正するために「CYL(乱視度数)」と「AXIS(乱視軸)」が設定されています。一方、乱視用ではないコンタクトやカラコンは近視・遠視のみを補正する設計です。
そのため、乱視がある方が乱視非対応のレンズを使うと、視界のにじみやぼやけ、疲れ目を感じることがあります。
CYL-0.75は軽度乱視に分類される
提示されている度数(右:P -3.5 CYL -0.75 AXIS 180、左:P -3.75 CYL -0.75 AXIS 180)は、医学的には「軽度乱視」に分類される数値です。この程度であれば、日常生活では乱視を自覚しにくい方もいます。
そのため、短時間や特定のシーンであれば、乱視用ではないカラコンを使用しても大きな違和感を感じないケースもあります。
乱視用でないカラコンを使う際に起こりやすい影響
軽度乱視でも、細かい文字を見る場面や夜間、スマホ・PC作業が続くと、ピントが合いにくくなりやすい傾向があります。特にカラコンは着色部分があるため、通常のクリアコンタクトより見え方に影響が出やすい点に注意が必要です。
具体例として、「夕方になると目が疲れる」「信号や文字が二重に見える」「頭痛がする」といった症状が出る方もいます。
使うなら意識したい安全な選び方
乱視用でないカラコンを使う場合は、使用時間を短めにする、重要な作業や長時間の運転時は乱視用コンタクトに戻すなど、使い分けがおすすめです。
また、自己判断だけで続けるのではなく、眼科で度数データを伝えた上で相談すると安心です。眼科では「どの程度までなら許容範囲か」という具体的なアドバイスを受けられます。
まとめ
CYL-0.75程度の軽度乱視であれば、乱視用ではないカラコンを使えるケースもありますが、見え方や目の疲れには個人差があります。無理をせず、シーンに応じて使い分けること、違和感が出たら使用を中止することが大切です。長期的な目の健康を考え、定期的な眼科受診も心がけましょう。


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