実測式体温計で腋窩温を測定する際の正しい時間とは？

看護や医療の現場で重要な体温測定。実測式体温計を使用して腋窩温を測る場合、どれくらいの時間測定すれば正確な結果を得られるのでしょうか？この記事では、腋窩温を測定する際に必要な時間とその理由について詳しく解説します。

1. 実測式体温計の使い方と測定時間

実測式体温計は、腋窩温（脇の下で測定する体温）を測るための基本的な道具の一つです。測定する際、正確な結果を得るためには一定の時間をかけて測定する必要があります。

一般的に、腋窩温を測定する際は、体温計を脇の下に挟んで、約5分程度測定することが推奨されています。短すぎると正確な温度が得られないことがあります。

測定時間が短すぎると、体温計が体の温度を十分に感知することができません。そのため、得られる温度が実際の体温よりも低く出てしまうことがあります。最適な測定時間を確保することが重要です。

特に急いで体温を測定しなければならない場合でも、最低でも3分以上は測定を続けることを心がけましょう。

体温計には実測式の他にもデジタル式や赤外線式などがありますが、それぞれに最適な測定時間があります。例えば、デジタル式体温計では、通常は1分程度の測定時間で十分ですが、実測式はより精密な測定を求められるため、少し長めに時間をかける必要があります。

また、赤外線式は非接触での測定が可能ですが、腋窩温とは異なる部位を測るため、直接的な比較はできません。腋窩温を測る際は、実測式体温計が最適です。

体温計で測定する際、指示された時間を守ることが最も重要ですが、環境や使用する体温計によっても若干の調整が必要な場合があります。例えば、体温計の種類や電池の状態が影響することもあるため、定期的に体温計のメンテナンスを行い、正確な測定ができる状態を保つことが大切です。

また、体温を測る前に汗をかいていたり、冷たい飲み物を飲んだ後などでは、体温が不安定になることがあるため、その場合は少し時間を置いてから測定を開始することをおすすめします。

腋窩温を正確に測るためには、実測式体温計を使用し、約5分間測定することが基本です。測定時間を守り、適切な方法で測ることで、信頼性の高い体温を得ることができます。

看護や医療の現場で体温測定を行う際には、時間を守り、使用する体温計の取扱説明書に従うことが大切です。これにより、正確なデータを得て、適切な判断を下すことができます。