令和7年5月現在、福岡県全体(福岡市や北九州市など)でもマダニによる感染症に注意が必要です。福岡県庁も注意喚起を行っており、特に春から秋にかけてマダニの活動が活発化します。以下に、マダニによる感染症の現状と予防対策について詳しく解説します。
福岡県でのマダニによる感染症の現状
2024年4月、福岡県みやま市に住む60代の女性がマダニにかまれ、発熱や下痢、倦怠感などの症状を訴えて入院しました。検査の結果、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスによる感染が確認されました。これは、県内で今年初めて確認された事例です。SFTSは発熱や腹痛を引き起こし、重症化すると死に至ることもあります。福岡県では、2013年から2024年4月22日までに29人の感染者が確認され、そのうち7人が死亡しています。
マダニによる感染症の予防対策
マダニによる感染症を予防するためには、以下の対策が有効です。
- 長袖・長ズボンの着用:草むらや藪に入る際は、肌の露出を避けるために長袖・長ズボンを着用しましょう。
- 虫よけ剤の使用:マダニが多く生息する場所に入る前に、虫よけ剤を使用することが推奨されます。
- 衣服の確認:屋外から戻った際は、衣服を叩いてマダニを落とし、体に付着していないか確認しましょう。
- ペットの管理:ペットが草むらなどに入る際は、マダニの付着を防ぐための対策を講じましょう。
マダニにかまれた場合の対応
万が一、マダニにかまれた場合は、無理に引き抜こうとせず、速やかに医療機関を受診してください。無理に引き抜くと、マダニの一部が皮膚内に残り化膿する可能性があります。医療機関では適切な処置が行われます。
まとめ
令和7年5月現在、福岡県全体でマダニによる感染症に注意が必要です。特に春から秋にかけてマダニの活動が活発化するため、外出時の対策が重要です。長袖・長ズボンの着用や虫よけ剤の使用、衣服の確認などの予防策を講じ、万が一かまれた場合は速やかに医療機関を受診してください。これらの対策を実践することで、マダニによる感染症のリスクを低減できます。
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