綿棒で耳を傷つけたときの対処法|ジンジンと痛む場合の応急処置と受診の目安

耳の病気

耳かきをしている最中に綿棒を奥まで入れてしまい、鋭い痛みやジンジンとした感覚が続くと、とても不安になります。耳の中は非常に繊細な器官であるため、自己処理は思わぬトラブルを招くこともあります。この記事では、誤って耳の奥を傷つけてしまった場合の対処法や注意点、医療機関に行くべき判断基準について解説します。

耳の奥を綿棒で傷つけるとどうなる?

耳かきや綿棒を使った掃除で耳の奥を傷つけてしまうと、外耳道(耳の入り口から鼓膜までの通り道)に傷がついたり、最悪の場合は鼓膜を損傷することもあります。痛みの強さや持続時間、出血の有無によってダメージの程度が異なります。

特に「ジンジンする」「ズキズキ痛む」「触れただけで激痛」「聞こえが悪くなった」といった症状がある場合は、軽傷ではない可能性があるため、早めの対応が重要です。

自宅でできる応急処置

まず、痛みが強くても慌てず、次のようなことを心がけましょう。

  • 耳をこれ以上触らない:綿棒や指を再度入れたりせず、傷口を悪化させないようにします。
  • 冷やす:外耳(耳の表面)を冷たいタオルや保冷剤を当てて冷やすと、痛みが多少和らぐことがあります。ただし、直接氷を当てないよう注意しましょう。
  • 頭をやや高くして安静にする:血流を落ち着かせるために、横になる場合は枕を高めにしてリラックスしてください。

出血が見られる場合は、清潔なティッシュやガーゼで軽く抑えて止血し、無理に拭き取らないようにしましょう。

耳鼻科を受診すべきタイミング

次のような症状がある場合は、速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。

  • 痛みが数時間経っても引かない
  • 耳から出血や透明な液体が出ている
  • 聞こえづらくなった、耳が詰まった感じがする
  • めまい、吐き気、発熱などを伴う

これらは鼓膜の損傷や感染の可能性もあります。早期に処置を受ければ、後遺症を防ぐことができるため、無理に我慢しないようにしましょう。

再発防止のためにできること

今後同じようなトラブルを避けるために、耳掃除の方法も見直してみましょう。

  • 耳掃除は月1~2回程度で十分。頻繁な掃除は必要ありません。
  • 綿棒は奥に入れすぎず、見える範囲の耳垢を軽く取るだけにとどめましょう。
  • 耳掃除が不安な場合は、耳鼻科での定期的なクリーニングを検討するのも安全です。

耳は自浄作用のある器官のため、過度な掃除は逆に炎症や外耳炎のリスクを高めてしまうことがあります。

まとめ

耳に綿棒を奥まで入れてしまい、強い痛みがある場合は、無理に自己処置をせず、耳を安静に保ち、症状が改善しない場合は速やかに耳鼻科を受診しましょう。ジンジンとした痛みが続く場合は、外耳や鼓膜に傷がついている可能性があるため、放置は禁物です。今後の再発を防ぐためにも、耳掃除は慎重に行い、必要以上に奥を触らないことが大切です。

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