眼科で複数の目薬を処方された場合、どちらを先に点眼すべきか、また時間を空ける必要があるのか悩む方は少なくありません。特に「レボフロキサシン点眼液0.5%(抗菌薬)」と「プラノプロフェン点眼液0.1%(抗炎症薬)」を併用する際には、正しい順番と間隔を知っておくことで治療効果を高めることができます。
処方された2つの目薬の役割
レボフロキサシン点眼液は抗菌薬で、細菌感染を防ぐ目的があります。ものもらいの原因菌に対して直接働くため、感染拡大の予防に有効です。
プラノプロフェン点眼液は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で、炎症や腫れ、痛みを抑える効果があります。赤みや不快感を和らげる目的で使われます。
点眼の正しい順番
一般的には抗菌薬を先に点眼するのが推奨されます。これは、目に最初に薬効成分をしっかり届け、細菌に対する効果を十分に発揮させるためです。その後に抗炎症薬を点眼することで、炎症を抑える効果を補助します。
ただし、医師が特別に指示をしている場合はその指示を優先してください。
点眼の間隔について
複数の点眼薬を使用する場合は、少なくとも5分程度間隔を空けるのが望ましいとされています。時間を空けずに点眼すると、先に入れた薬が涙と一緒に流れてしまい、効果が薄れる可能性があります。
例えば、朝の使用時には以下のような流れが理想的です。
- まずレボフロキサシンを点眼
- 5分以上待ってからプラノプロフェンを点眼
実際に使用する際の注意点
・1日4回と指定されている場合は、朝・昼・夕方・就寝前のタイミングが目安です。
・点眼後は目を軽く閉じて、1〜2分ほど薬をなじませると効果的です。
・目薬の容器の先がまぶたやまつ毛に触れないように注意してください。
まとめ
レボフロキサシン点眼液とプラノプロフェン点眼液を併用する際は、抗菌薬を先に、5分程度間隔を空けて抗炎症薬を点眼するのが基本的な使い方です。適切に使用することで、ものもらいの治療効果を高め、副作用や効果不足を防ぐことができます。もし点眼方法に不安がある場合は、処方してくれた眼科医や薬剤師に再確認すると安心です。
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