カンジタ菌(カンジダ)は、私たちの体内にも自然に存在する真菌ですが、免疫力が低下したりバランスが崩れると過剰に増殖し、さまざまな健康問題を引き起こすことがあります。この記事では、カンジタ菌が悪玉菌とされることがある理由や、腸カンジタ症の可能性、さらにLDLコレステロールとの関係について解説します。
カンジタ菌とは?
カンジタ菌(カンジダ)は、口内や腸内、皮膚に常在する真菌ですが、免疫力が低下すると過剰に増殖し、健康に問題を引き起こすことがあります。最もよく知られているのは、カンジタ性口内炎や膣カンジタ症ですが、腸内で過剰に増殖すると腸カンジタ症を引き起こすことがあります。
カンジタ菌自体は「悪玉菌」ではなく、体内のバランスが崩れたときに異常繁殖することが問題となります。通常は善玉菌とのバランスを保ちながら共生しているため、完全に悪玉菌とみなすことはできません。
腸カンジタ症とは?
腸カンジタ症は、腸内でカンジタ菌が異常に増殖し、腸の健康に影響を与える状態です。腸内の善玉菌が減少し、カンジタ菌が増えることで、消化不良や腹部膨満感、便秘や下痢を引き起こすことがあります。
腸カンジタ症の症状が出る前に、免疫力の低下やストレス、食生活の乱れが影響を与えていることが多いです。このような症状が続く場合、カンジタ菌の過剰な増殖が原因の一つである可能性がありますが、正確な診断には医師による検査が必要です。
カンジタ菌とLDLコレステロールの関係
カンジタ菌の増殖が直接的にLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)を増加させるという証拠は現在のところ明確ではありません。しかし、カンジタ菌が体内で異常を引き起こすことが、間接的に代謝に影響を与えることがあります。
カンジタ菌の過剰な増殖は、免疫系を刺激し、炎症を引き起こす可能性があります。慢性的な炎症は、動脈硬化や高コレステロールの原因となることが知られています。そのため、カンジタ菌の異常繁殖が間接的にLDLコレステロールに影響を与える可能性があると考えられます。
カンジタ菌の検査と診断
カンジタ菌が体内で異常に増殖しているかどうかを正確に確認するためには、医師による専門的な検査が必要です。腸カンジタ症を疑う場合、便のサンプルを使った検査や血液検査が行われることがあります。
カンジタ菌の検査は、症状がある場合や、過剰にカンジタ菌が増えていると考えられる場合に行われます。医師と相談し、適切な検査を受けることが重要です。
まとめ
カンジタ菌は普段は体内でバランスよく共生していますが、免疫力の低下や腸内環境の乱れにより過剰に増殖し、腸カンジタ症やその他の不調を引き起こすことがあります。LDLコレステロールとの関係は直接的ではありませんが、慢性的な炎症が影響を与える可能性があります。カンジタ菌の増殖を疑う場合、正確な診断を受けるために医師に相談し、適切な治療法を見つけることが大切です。


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