生理中でなくても貧血になることはあるのか？更年期と子宮筋腫が与える影響とは

女性の体調はホルモンバランスや健康状態によって大きく影響を受けます。特に、更年期に突入しホルモン補充療法を受けている場合、貧血の症状が現れることがあります。この記事では、貧血が生理中でなくても起こる理由や、子宮筋腫が与える影響について解説します。

生理中でなくても貧血になることがある理由

貧血は、鉄分が不足することによって血液中の酸素を運ぶ能力が低下する状態です。生理中に出血が多くなると貧血になりやすいですが、生理が終わった後でも貧血になることがあります。特に、更年期に突入するとホルモンバランスの変化が起き、血液の流れや体内の栄養素の吸収に影響を与えることがあります。

また、ストレスや食事の偏り、消化不良なども貧血を引き起こす原因となります。生理中ではなくても、これらの要因が積み重なることで貧血を感じることがあるのです。

子宮筋腫は、子宮の筋肉に良性の腫瘍ができる病気で、生理の出血量を増加させる原因となります。生理が重い場合や長引く場合、子宮筋腫が影響していることがあります。筋腫があると、出血量が多くなり、鉄分が不足して貧血を引き起こしやすくなります。

手術で子宮筋腫を取る予定とのことですが、その後、出血量が減少すれば、貧血も改善される可能性が高いです。

更年期におけるホルモン補充療法（HRT）は、エストロゲンやプロゲステロンを補充することで、ホルモンバランスを整え、様々な症状を緩和する目的で行われます。しかし、この治療法は、ホルモンの変動が原因となるさまざまな症状に影響を与えるため、体調が不安定になりやすいこともあります。

特にエストロゲンの補充が不安定な場合や、副作用が強く出る場合、貧血の症状が現れることもあります。ホルモン補充療法を変更したことが影響している可能性も考えられます。

貧血を改善するためには、以下の方法が効果的です。

鉄分の摂取：鉄分を豊富に含む食品（レバー、ほうれん草、赤身の肉など）を意識的に摂取することが大切です。また、ビタミンCを一緒に摂ることで鉄分の吸収が良くなります。
ホルモン補充療法の見直し：ホルモン補充療法が影響している場合は、医師と相談し、治療内容を見直すことが有効です。
栄養管理：バランスの取れた食事を摂ることで、貧血の予防や改善に役立ちます。特に、鉄分以外にもビタミンB12や葉酸が不足すると、貧血を引き起こすことがあります。