皮膚科で処方されるニキビの薬の使い方と塗る順番

ニキビ治療薬の使い方を正しく理解し、効果的に治療を進めることは重要です。特に、塗る順番や適切な量について知っておくことが、より早い回復に繋がります。この記事では、皮膚科で処方される代表的なニキビ治療薬の使い方や順番、量について解説します。

1. ニキビ治療薬の基本的な使い方

ニキビ治療に使用される薬は、外用薬（塗り薬）が中心です。皮膚科で処方される薬には、ヘパリン類似物質、ゼビアックス、べピオなどがあり、それぞれ異なる作用を持っています。使う順番を守ることで、効果を最大限に引き出すことができます。

まずは洗顔後に顔全体に化粧水を塗り、その後にヘパリン類似物質を使用することが基本です。このヘパリンは肌の乾燥を防ぎ、皮膚の柔軟性を保つために使われます。その後にニキビ部分にゼビアックスを塗り、べピオを顔全体に塗ります。

ヘパリン類似物質は、肌の保湿と抗炎症作用があり、ニキビ治療において重要な役割を果たします。塗る量としては、顔全体に4プッシュ程度が目安となります。顔全体に均一に広げるように塗りましょう。

ヘパリンを使った後は、少し時間を置いてから次の治療薬を塗ることをお勧めします。乾燥肌が気になる方には、このヘパリンがとても効果的です。

ゼビアックスは、ニキビ専用の薬で、ニキビ部分に多めに塗ることが推奨されています。塗る量は、患部に十分に広げられるように塗布します。ゼビアックスは、炎症を抑える成分が含まれており、ニキビの悪化を防ぎます。

ゼビアックスはニキビ部分に塗ることが基本ですが、必要以上に多く塗りすぎると、肌に刺激を与える可能性があるので注意が必要です。

べピオ（過酸化ベンゾイル）は、ニキビを予防し、すでにできてしまったニキビの改善を促進する薬です。顔全体に2センチ程度の量を目安に塗り、特にニキビが気になる部分に重点的に塗ります。

べピオは、乾燥や赤みを引き起こすことがあるので、使用開始時には少量から試し、肌に合うかどうかを確認することが重要です。

ニキビ治療薬を正しく使うためには、塗る順番と量を守ることが重要です。一般的には、化粧水を顔全体に塗った後、ヘパリン類似物質を広げ、次にゼビアックス、最後にべピオを塗る流れが理想的です。

それぞれの薬を塗る前に、少し時間を置いて乾燥させることも、薬の効果を最大化するために大切です。使用する量や塗る回数は、個々の状態によって調整が必要ですので、皮膚科の医師と相談しながら使用するのが望ましいでしょう。

ニキビ治療薬を正しく使用することで、症状の改善が期待できます。適切な使用順序と量を守り、根気よく続けることが重要です。また、もし異常を感じた場合は、早めに皮膚科に相談することをお勧めします。ニキビ治療は早期の対応が効果的ですので、日々のスキンケアに取り入れて健康な肌を目指しましょう。