駐車場で近くの車に傷がついているのを見つけた際、「もしかして自分がやったのではないか?」と不安になることがあります。特に、ぶつかった感覚がなくても、考えすぎてしまうこともあるでしょう。
本記事では、2週間経った後に警察へ問い合わせても対応してもらえるのか、また、このような不安が強迫性障害と関連している可能性について解説します。
2週間後に警察に問い合わせても対応してもらえるのか?
警察への問い合わせが可能かどうかは、状況によりますが、基本的に以下のような対応が考えられます。
1. 事故としての対応が必要な場合
もし本当に車を傷つけていた場合、それは「当て逃げ」や「物損事故」になる可能性があります。通常、事故が発生した直後に警察へ届け出るのが基本ですが、後から申し出た場合でも、事故の有無を確認することは可能です。
- 2週間後であっても、警察に問い合わせれば、事故の届け出があったかどうかを確認できる可能性があります。
- 事故の報告があった場合は、その状況を説明し、自分が関与していないかどうか確認できます。
2. 証拠がない場合の対応
ただし、事故を起こした記憶がなく、警察に報告もされていない場合、警察が新たに調査を行うことは難しいでしょう。
警察としては、すでに解決済みの案件や、証拠のない事案について新たに捜査をすることは基本的にありません。2週間経過している場合、現場の監視カメラの映像も削除されていることが多く、特に新たな事実がなければ対応が難しくなります。
「自分がやったのでは?」という不安は強迫性障害の可能性も
「自分が気づかないうちに事故を起こしたかもしれない」「記憶がないのに心配で仕方がない」といった思考が続く場合、強迫性障害(OCD)の可能性も考えられます。
1. 強迫性障害とは?
強迫性障害(OCD)は、不安や恐怖を引き起こす考え(強迫観念)と、それを解消しようとする行動(強迫行為)が繰り返される精神的な状態です。
- 何度も確認しないと気が済まない
- 記憶が曖昧なことに対して不安が募る
- 「もし自分が加害者だったら…」と考え続けてしまう
2. 「確認強迫」による不安
「車を傷つけたかもしれない」「何度も確認しないと落ち着かない」という状態は、確認強迫と呼ばれる症状の一つです。
この場合、実際には事故を起こしていなくても、「万が一の可能性」が頭から離れず、警察に問い合わせたり、現場を何度も見に行ったりしてしまうことがあります。
不安を和らげるための対処法
このような不安が続く場合、適切な対処法を取り入れることで、心の負担を軽減できます。
1. 事実に基づいて考える
「ぶつかった感覚がない」「車を停めていただけ」という客観的事実を確認し、不安な考えに振り回されないよう意識しましょう。
2. 「考えても仕方がない」と割り切る
何度も警察に確認したり、過去の行動を振り返ったりしても、新たな証拠が見つかるわけではありません。「もし事故を起こしていたなら、すでに警察から連絡が来ているはず」と考え、過度な心配をしないよう心がけましょう。
3. 専門家に相談する
不安が強く、日常生活に支障をきたしている場合は、心療内科や精神科で相談するのも一つの方法です。強迫性障害は治療が可能な症状であり、カウンセリングや薬物療法で改善が期待できます。
まとめ
駐車場で近くの車に傷がついているのを見て、「自分がやったのでは?」と不安になることはありますが、事故を起こした記憶がなければ、警察が対応する可能性は低いです。
2週間後に問い合わせても、すでに解決済みの案件である可能性が高く、新たな調査は難しいでしょう。
また、「万が一の可能性」を考えすぎる場合は、強迫性障害の確認強迫に該当する可能性もあります。事実に基づいた判断をし、不安が強い場合は専門家に相談することも検討してみてください。
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