マイナ保険証を使う際の病院側の情報アクセス｜患者のプライバシーはどう守られているのか

マイナ保険証を使う際に、病院側にはどれだけの情報が伝わるのか、特にプライバシーに関わる情報が知られるのではないかと心配になることがあります。この記事では、マイナ保険証を使用した際に病院側がどのような情報にアクセスできるのかについて、詳しく解説します。

マイナ保険証とは？

マイナ保険証は、マイナンバーカードを使って健康保険証として機能するものです。これにより、保険証を別に持ち歩く必要がなくなり、医療機関での手続きがスムーズになります。しかし、その一方で、マイナ保険証を使うことでどの程度の個人情報が医療機関に伝わるのか気になる方も多いでしょう。

マイナ保険証を使うと、基本的には健康保険に関する情報が表示され、診療を受ける際の手続きが簡便になります。

病院側が確認できる情報には、主に以下の内容が含まれます。

保険証の情報: 健康保険証としての情報、例えば、保険者番号や被保険者番号、加入している保険の種類（健康保険、国民健康保険など）が表示されます。
医療機関での履歴: 過去の診療履歴や薬歴が確認できることもありますが、これは患者の同意が必要です。基本的には、医療機関間で患者の同意に基づいて情報が共有されます。

しかし、病院側が自動的に知ることができるのは主に保険に関する情報であり、患者の職業や所得、非課税世帯かどうかなどの詳細なプライバシー情報については、医療機関に自動的に伝わることはありません。

病院側がマイナ保険証を通じて知ることができない情報には、以下のものがあります。

職業や所得に関する情報: マイナ保険証を使っても、患者が無職かどうかや、非課税世帯かどうかといった情報は病院には通知されません。これらの情報は、税務署や市区町村の行政機関に関連するものであり、医療機関とは別の機関で管理されています。
個人の健康に関する詳細: 例えば、現在の健康状態や医療費の詳細、今後の治療計画などのプライバシーに関わる情報は、患者の同意を得てから医療機関同士で共有されることがありますが、マイナ保険証を通じて自動的に共有されることはありません。