動けないほどの腰痛が続く場合の適切な対応と医療機関の選び方

病院、検査

2週間以上続く腰痛で、日常生活に支障をきたすレベルまで悪化している場合、単なる筋肉疲労とは異なる重大な原因が隠れている可能性もあります。前屈みになれない、歩行もままならないという状態であれば、速やかな医療的対応が求められます。この記事では、腰痛が重症化したときの適切な対処法と、どのような医療機関を受診すべきかを解説します。

腰痛が悪化して動けない状態は危険信号

慢性的な腰痛でも、寝たきりになるほどの痛みや歩行困難が現れた場合は、椎間板ヘルニアや脊椎の炎症、圧迫骨折、神経障害などの可能性が考えられます。これらの疾患は、放置すると症状が進行し、治療がより困難になることもあるため、早急な対応が必要です。

特に、下肢にしびれが出ている、尿意や便意のコントロールが困難になっている、発熱を伴うなどの症状がある場合は、緊急性が高いと判断されます。

#7199に電話して相談するのは有効な選択

各地域の「#7199」は、救急安心センターと呼ばれる相談窓口で、救急車を呼ぶべきか、自力で受診すべきかを医師や看護師が助言してくれるサービスです。現在のように「動けない・痛みが強い・どこへ行けばいいか分からない」状態では、このサービスを利用するのは非常に有効です。

電話相談では、症状を伝えることで緊急度の判断がなされ、必要であれば救急搬送の手配もしてもらえます。もし救急車を呼ぶほどではない場合でも、どの医療機関を受診すればよいか、案内してもらえることがほとんどです。

救急車を呼ぶ基準と注意点

腰痛で救急車を呼ぶかどうかの判断は難しいですが、次のようなケースでは迷わず呼ぶべきです。

  • 寝たきり状態が続いている
  • 強いしびれや下半身麻痺がある
  • 排尿・排便の異常がある
  • 急激な痛みの悪化や発熱がある

救急車を呼ぶのは緊急性が高い場合に限られますが、適切に判断すれば後遺症や合併症のリスクを軽減できます。迷ったら#7199での相談が第一選択です。

個人病院か総合病院か:再受診の選択肢

以前に受診した個人病院で症状の改善が見られなかった場合、別の医療機関への再受診も選択肢になります。可能であれば、紹介状を書いてもらい、より設備の整った総合病院や大学病院の整形外科を受診すると、MRIやCTなどの精密検査が受けられる場合が多いです。

もし紹介状がもらえない、または病院が休診である場合でも、地域の救急外来や休日診療所を探すことで、一時的な処置や必要な検査を受けることができます。

腰痛が重症化する前に受けておきたい検査

慢性腰痛や原因不明の腰痛には、以下のような検査が有効です。

  • MRI検査:椎間板ヘルニアや脊椎の異常を可視化
  • レントゲン:骨の変形や圧迫骨折の有無を確認
  • 血液検査:感染や炎症の有無をチェック

これらの検査は個人医院では対応できないことも多いため、整形外科がある中規模以上の医療機関での受診が理想的です。

まとめ

2週間以上続き、寝たきりになるほどの腰痛は、早急な医療機関の受診が必要です。まずは#7199に相談して救急対応の要否を判断してもらいましょう。症状が重い場合は救急車の利用も検討し、そうでない場合は他の病院での受診や紹介状の依頼を進めることが大切です。放置せず、正確な診断と早期治療を心がけましょう。

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