フィナステリドを服用している大学生の方から、抜け毛が再び増えたという相談があります。服用開始から2ヶ月ほどは効果を感じていたものの、その後秋口から抜け毛が戻ってきたとのことです。このような場合、フィナステリドを続けるべきか、服用をやめるべきか迷うこともあります。今回は、フィナステリドの効果とその服用を続けるべき理由、ヘアサイクルの影響について詳しく解説します。
フィナステリドの効果と期待される結果
フィナステリドは、男性型脱毛症の治療に広く使われている薬で、脱毛を抑制する作用があります。服用後に一定の期間を経て効果を感じることが多いですが、個人差があるため、効果の現れ方に時間がかかる場合もあります。
フィナステリドはDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制することによって、脱毛を防ぎます。薬を服用し始めてから最初の数ヶ月は、髪の毛が強くなる実感が得られることがありますが、その後、抜け毛が再び増える場合もあります。
ヘアサイクルと薬の効果
髪の毛は生え変わりのサイクル(ヘアサイクル)に従っています。通常、髪の毛の成長と脱毛は周期的に行われます。このヘアサイクルには「成長期」、「退行期」、「休止期」の3つの段階があり、フィナステリドを服用している場合でも、サイクルが影響を与えることがあります。
最初の数ヶ月で効果を感じたとしても、ヘアサイクルの影響で一時的に抜け毛が増えることがあるのは自然な現象です。フィナステリドの効果が徐々に現れるため、完全に安定するには数ヶ月から半年以上かかることもあります。
フィナステリドを続けるべきか?服用をやめるべきか?
フィナステリドを服用している最中に抜け毛が増えると心配になるかもしれませんが、早期に効果を実感することは難しいこともあります。多くの場合、薬を服用してから安定した結果が得られるまで数ヶ月から半年程度の時間がかかります。
フィナステリドを続けるかどうかは、以下の点を考慮する必要があります。
- ヘアサイクルの影響
- ヘアサイクルが進行している可能性があり、一時的に抜け毛が増えても、長期的には効果が期待できることが多いです。
- 服用の継続時間
- フィナステリドの効果が安定するまでには時間がかかります。少なくとも6ヶ月以上は服用を続けることが推奨されます。
- 専門医の相談
- 不安な場合は、皮膚科や専門医に相談して、薬の効果を再評価してもらうことが良いです。
抜け毛が再度増えた理由とその対策
抜け毛が再度増えた理由として考えられるのは、以下の要因です。
- 季節的な影響
- 秋口には抜け毛が多くなることがあります。季節の変わり目に髪の毛のサイクルが影響を受けることがあり、この時期に抜け毛が増えることはよくある現象です。
- ストレスや生活習慣
- ストレスや生活習慣の変化が髪の毛に影響を与えることもあります。食事や睡眠、運動など、健康的な生活習慣を意識することが大切です。
- 薬の効き目に個人差
- フィナステリドの効果は個人差があるため、他の人と同じように効果が現れるわけではありません。時間が経つことで効果が安定してくる場合もあります。
まとめ
フィナステリドの服用を続けるかどうかは、ヘアサイクルや薬の効果に時間がかかることを理解した上で判断する必要があります。最初の数ヶ月は効果を実感しにくい場合もありますが、気長に服用を続けることで、効果が現れることが期待できます。抜け毛が再度増えた場合でも、専門医と相談し、治療方針を見直すことが大切です。

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