アニセイコニアテストの結果記載方法と正しい表記ルール

視能訓練士の方々にとって、アニセイコニアテストの結果を正しく記載することは非常に重要です。特に、「+」や「-」の符号に関しては混乱を招くことがあります。この記事では、アニセイコニアテストの結果記載方法について、どのように表記するのが正しいのかを解説します。

アニセイコニアテストの基本的な目的と方法

アニセイコニアテストは、視力の中でも特に立体視能力を測定する検査です。このテストでは、左右の目の視差を利用して立体感を測定し、患者の立体視の精度を確認します。テスト結果は「％」で表され、目の状態や治療効果を示す大切な指標となります。

アニセイコニアテストの結果記載では、「±」の符号を使用しないことが一般的です。たとえば、右目に赤グラスを装用した場合に「右－5％」という結果が出た場合、実際には「右5％」と記載します。これは、正確な視差を示すために、プラスやマイナスの符号が不必要とされているためです。

「±」表記が使用されない理由は、アニセイコニアテストの結果があくまで視差の割合として示され、視覚的な「プラス」や「マイナス」として扱うべきではないからです。視力の度数などとは異なり、アニセイコニアは単なる立体視の精度であるため、符号は使われません。

結果の記載方法を間違えると、診断の誤解を招いたり、患者への説明が不明瞭になる恐れがあります。正しい方法で記載し、医療関係者全員が共通の理解を持つことが、患者にとって重要なケアを提供するためには欠かせません。

アニセイコニアテストの結果記載方法において、符号を使わない「右5％」と記載するのが正しい方法です。これは視差の精度を示すためであり、視力度数とは異なります。検査結果の記載方法を正確に理解し、患者に正確な情報を伝えることが重要です。