まぶたの一部が腫れ、かゆみを伴う症状が繰り返し現れる場合、いくつかの眼科疾患が考えられます。この記事では、これらの症状の原因や適切な対処法について詳しく解説します。
まぶたの腫れと痒みの主な原因
まぶたの腫れと痒みが繰り返し現れる原因として、以下の疾患が考えられます。
- 麦粒腫(ものもらい):まつげの根元にある皮脂腺や汗腺が細菌感染を起こすことで発症します。初期には赤みや腫れ、かゆみを伴い、進行すると膿がたまることがあります。
- 霰粒腫(さんりゅうしゅ):まぶたの内側にあるマイボーム腺が詰まり、炎症を引き起こす疾患です。痛みや腫れを伴うことがありますが、細菌感染は関与しません。
- アレルギー性結膜炎:花粉やホコリ、ペットの毛などのアレルゲンが原因で、まぶたの腫れやかゆみ、目の充血が現れます。
適切な対処法と治療法
症状が軽度であれば、以下の対処法が有効です。
- 温罨法(おんあんぽう):ぬるま湯で濡らした清潔なタオルを患部に当て、1日2〜3回、5〜10分程度温めることで、炎症を和らげる効果があります。
- 抗菌薬の使用:麦粒腫の場合、抗菌薬の目薬や軟膏を使用することで、細菌感染を抑えることができます。
- アレルギー対策:アレルギー性結膜炎が疑われる場合、抗アレルギー薬の点眼や内服が効果的です。
しかし、症状が繰り返す場合や悪化する場合は、早めに眼科を受診することをおすすめします。専門医による診断と適切な治療が必要です。
病院受診のタイミングと注意点
症状が軽度であっても、以下のような場合は早めに眼科を受診してください。
- 症状が1週間以上続く場合
- 膿がたまっている、または膿が自然に出てこない場合
- 視力に影響が出てきた場合
- 痛みや腫れがひどくなってきた場合
また、症状がない時に受診しても、診断が難しい場合があります。症状が現れている時に受診することが望ましいです。
まとめ
まぶたの腫れと痒みが繰り返し現れる場合、麦粒腫や霰粒腫、アレルギー性結膜炎などが考えられます。症状が軽度であれば温罨法や抗菌薬、アレルギー対策が有効ですが、症状が繰り返す場合や悪化する場合は、早めに眼科を受診してください。専門医による適切な診断と治療が重要です。
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