ADHD-RS(家庭用)の書き方ガイド:頻度の選び方と実例

発達障害

ADHD-RS(家庭用)は、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の症状を評価するための自己報告式の質問票です。質問票には、症状の頻度に関する項目があり、「無い・ほとんど無い」「ときどきある」「しばしばある」「非常にしばしばある」といった頻度を選ぶ必要があります。この記事では、各頻度の選び方と実際の記入例を解説します。

ADHD-RSの項目について

ADHD-RS(家庭用)では、患者さんや保護者が症状の出現頻度を評価します。この評価は、症状がどれくらい日常生活に影響を与えているかを知る手がかりとなります。評価基準として「無い」「ほとんど無い」「ときどきある」「しばしばある」「非常にしばしばある」の5つの選択肢があります。

この選択肢に対して、具体的にどのように頻度を選べば良いのかを理解することが重要です。

各頻度の選び方

「無い・ほとんど無い」は、症状がほとんど現れない、または全く現れない場合に選びます。「ときどきある」は、症状が時折発生するが日常生活に大きな影響はない場合です。「しばしばある」は、症状が定期的に現れ、生活に一定の影響を与える場合に選びます。「非常にしばしばある」は、症状が非常に頻繁に現れ、生活に深刻な影響を与える場合です。

例えば、「話しかけても聞いていないように見える」という項目について、ゲームやテレビを見ている時に話しかけても反応が薄い場合、その症状は「しばしばある」や「非常にしばしばある」に該当するかもしれません。ただし、状況に応じて判断することが大切です。

実際の記入例

例えば、テレビを見ているときに話しかけた場合に反応が鈍い場合、その症状をどう評価するかがポイントです。ゲームやテレビなどの特定の活動に没頭している時には、注意がそちらに集中しているため、話しかけても反応が薄くなることがあります。この場合、その症状が頻繁に起こる場合は「しばしばある」や「非常にしばしばある」に近い選択をすることが適切です。

逆に、テレビやゲームをしていない通常の状況でも反応が鈍い場合には、症状が頻繁に現れると判断され、頻度が高い選択肢(「しばしばある」または「非常にしばしばある」)が適当になります。

評価の際の注意点

ADHD-RSの書き方では、症状が出現する頻度を正確に評価することが大切です。過去1週間の症状の変動を基に判断するため、期間を考慮して記入することがポイントです。

また、症状の度合いによっては、家庭での生活や学校、仕事への影響が異なるため、自己評価だけでなく、周囲の意見も参考にすることが有効です。正しい評価を行うことで、より効果的なサポートを受けやすくなります。

まとめ

ADHD-RS(家庭用)の書き方では、各項目に対して正確な頻度を選ぶことが大切です。症状の出現頻度を過去1週間を基準にして選ぶと、より正確な評価ができます。テレビやゲームをしているときの反応についても、状況に応じて適切な選択肢を選びましょう。症状の頻度を適切に評価することで、ADHDの理解が深まり、改善策を見つけやすくなります。

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