眼科で緑内障の疑いを指摘されたけれど、検査の結果とりあえず治療は不要と言われた場合、市販の目薬を使っていいのか迷う方も多いでしょう。特に疲れ目やドライアイ用の目薬はドラッグストアで手軽に買えるため、不安を感じながらも使っている方は少なくありません。この記事では、緑内障と市販目薬の関係、注意点や選び方について解説します。
緑内障と市販目薬の関係
緑内障は視神経に障害が起きて視野が狭くなる病気です。早期発見と経過観察が大切ですが、症状が軽度の段階ではすぐに点眼治療を始めないこともあります。このような場合、普段の生活で疲れ目対策やドライアイ予防のために市販の目薬を使っても大きな問題はありません。
ただし、目薬の中には血管収縮作用を持つ成分や防腐剤が含まれているものがあり、緑内障や眼圧に影響を与える可能性があります。そのため、どんな種類でも安心とは限らないのです。
避けたほうが良い成分
市販目薬を選ぶ際には、以下の成分が含まれていないか確認しましょう。
- ナファゾリン塩酸塩:血管収縮成分で、充血を一時的に抑えるが眼圧に影響を及ぼす恐れがあります。
- フェニレフリン:こちらも血管収縮作用があり、緑内障の人には推奨されません。
- 防腐剤(ベンザルコニウム塩化物など):長期的に使うと角膜への刺激となることがあります。
一方で、防腐剤無添加で人工涙液に近い成分の目薬は、比較的安心して使用できます。
おすすめの市販目薬の種類
緑内障の疑いがある人におすすめなのは、シンプルで低刺激な人工涙液タイプの目薬です。具体的には「ソフトサンティア」など、防腐剤が入っておらずコンタクトレンズ装着中でも使える製品が向いています。
また、疲れ目対策としてビタミンB12やビタミンB6を配合したマイルドな目薬もありますが、購入前に必ず成分表示を確認することが大切です。
医師に相談すべきタイミング
目薬を選ぶ際、自己判断に不安がある場合は眼科で「市販の目薬を使っても大丈夫か」と確認しておくと安心です。また、目薬を使っていても次のような症状が出たらすぐに受診しましょう。
- 視界が急にぼやける、白っぽく見える
- 頭痛や眼痛が続く
- 市販目薬で症状が改善しない
まとめ
緑内障の疑いがあっても、検査で問題なしとされ経過観察中であれば、市販の目薬を使うことは可能です。ただし、血管収縮成分や防腐剤入りのものは避け、人工涙液タイプや防腐剤無添加の目薬を選ぶと安心です。年1回の定期検査を欠かさず受けつつ、日常的な目のケアには成分をよく確認して取り入れましょう。
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