健康診断の数値の見方と基準値について解説|肝機能・脂質・血圧・貧血検査

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健康診断の結果を見て、自分の体調が気になる方も多いでしょう。ここでは、よく見かける検査項目について、数値が示す意味と基準値について詳しく解説します。健康診断結果をしっかり理解し、どの数値が正常範囲にあるのかを確認しておきましょう。

肝機能検査の結果の解説

肝機能の検査には、AST(GOT)、ALT(GPT)、そしてy-GTPの値が含まれます。これらは肝臓の健康状態を知るための重要な指標です。

AST(GOT)は肝臓だけでなく、心臓や筋肉にも存在する酵素です。基準値はおおよそ10~40 IU/ℓで、21 IU/ℓは正常範囲内と言えます。

ALT(GPT)は主に肝臓に多く存在する酵素で、基準値は10~40 IU/ℓです。10 IU/ℓも正常範囲内です。

y-GTPはアルコール摂取や脂肪肝が影響を与える検査項目です。基準値は男性で40 IU/ℓ以下、女性で30 IU/ℓ以下とされています。25 IU/ℓは正常範囲に収まっています。

脂質検査の数値について

脂質検査では、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪の3つの数値がチェックされます。これらは心血管疾患のリスクを予測するために非常に重要です。

LDLコレステロールは「悪玉コレステロール」として知られており、基準値は100 mg/dℓ以下が推奨されます。84 mg/dℓは正常範囲に含まれます。

HDLコレステロールは「善玉コレステロール」と呼ばれ、60 mg/dℓ以上が理想とされています。61 mg/dℓは理想的な数値です。

中性脂肪は150 mg/dℓ以下が理想です。29 mg/dℓは非常に低い数値で、心臓病や動脈硬化のリスクは低いと考えられます。

血圧の測定結果とその解説

血圧は心臓の健康状態や動脈の柔軟性を示す重要な指標です。

最高血圧(92 mmHg)最低血圧(58 mmHg)の数値は、一般的に正常範囲に入ります。理想的な血圧は、最高が120 mmHg未満、最低が80 mmHg未満です。血圧が低い場合は、体調に不安がある時は注意が必要です。

貧血検査の結果について

貧血検査では、血色素量や赤血球数がチェックされます。

血色素(13.1 g/dℓ)の基準値は、男性で13.5~17.5 g/dℓ、女性で12.0~15.0 g/dℓです。13.1 g/dℓは正常範囲内にあり、貧血の心配は少ないと言えます。

赤血球数(412万/mm³)の基準値は、男性で400万~550万/mm³、女性で350万~500万/mm³です。こちらも正常範囲に収まっています。

体重・身長・腹囲の確認

体重や身長、腹囲の数値は健康状態を示す指標として重要です。身長が153.8 cm、体重が43.2 kg、腹囲が64.5 cmの場合、一般的には標準体重とされます。

腹囲が80 cm未満であれば、メタボリックシンドロームのリスクは低いとされています。64.5 cmは非常に健康的な範囲です。

まとめ

健康診断の結果を受けて、数値が正常範囲に収まっていれば、特に心配する必要はありません。しかし、検査結果に不安があれば、定期的に受診し、必要に応じて専門医に相談することが大切です。健康維持には、バランスの取れた食事や定期的な運動が欠かせません。

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