SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は、うつ病や不安障害の治療に広く用いられる薬剤ですが、服用開始初期には副作用が現れることがあります。特に、眠気や不安感の増強などが報告されており、これらの症状にどのように対処すべきかについて解説します。
SSRI服用初期に現れる副作用とは?
SSRIの服用を開始してから1〜2週間の間に、以下のような副作用が現れることがあります。
- 眠気:SSRIはヒスタミン受容体をブロックする働きがあるため、眠気が出ることがあります。特に、レクサプロ(エスシタロプラム)では、眠気が現れることがあります。
- 不安感の増強:服用初期には、逆に不安感が強くなることがあります。これは「賦活症候群」と呼ばれ、セロトニンの作用が急激に変化することで一時的に不安感が増す現象です。
- 消化器系の症状:吐き気や下痢、食欲不振などが現れることがあります。
副作用への対処法
副作用が現れた場合、以下の対処法があります。
- 経過観察:多くの場合、服用を続けることで副作用は軽減します。特に眠気や不安感の増強は、数日から数週間で改善することが多いです。
- 服用時間の調整:眠気が強い場合、服用時間を就寝前に変更することで改善することがあります。
- 医師への相談:副作用が続く場合や生活に支障をきたす場合は、医師に相談し、薬の種類や用量の調整を検討することが重要です。
効果が現れるまでの期間
SSRIの効果が現れるまでには、服用を開始してから数週間から1ヶ月以上かかることがあります。特に、気分の落ち込みの改善よりも、不安感や焦燥感、睡眠や食欲といった身体的な症状の改善が先に現れることが多いです。効果が現れるまで焦らず、医師の指示通りに服用を続けることが大切です。
まとめ
SSRIの服用初期には、副作用が現れることがありますが、多くの場合、服用を続けることで改善します。副作用が続く場合や生活に支障をきたす場合は、医師に相談し、適切な対処を行うことが重要です。焦らず、医師と連携しながら治療を進めていきましょう。
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