歯の神経を取る手術とは？歯髄と神経の関係について解説

歯の治療で「神経を取る手術」と聞いたことがある方も多いと思いますが、この手術が実際にどのように行われるのか、またその際に取るのはどの部分なのかについて疑問を持つ方もいらっしゃいます。この記事では、歯の神経を取る手術について、歯髄と神経の関係や、手術の過程について詳しく解説します。

1. 歯髄と神経の違いとは？

歯の「神経」という言葉はよく使われますが、実際には神経と歯髄は異なるものです。歯髄は歯の内部にある軟らかい組織で、血管や神経が集まっています。神経とは、この歯髄内に存在する神経線維の部分です。治療で「神経を取る」とは、この歯髄を取り除くことを意味します。

歯の神経を取る手術、いわゆる「根管治療」では、歯髄（神経を含む）を除去し、その空間をきれいにしてから詰め物をします。この手術は、虫歯が進行して神経が炎症を起こしたり、感染した場合に行われます。

まず、歯に穴を開けて内部にアクセスし、歯髄を取り除きます。その後、空洞部分を洗浄して消毒し、詰め物をします。この一連の作業によって、痛みや感染を防ぐことができます。

「歯の中心を通る神経」や「末端の神経」という表現がありますが、根管治療で取るのは基本的には歯髄全体です。歯の中心にある神経線維や血管を含む歯髄を取り除き、歯の内部を清掃します。末端の神経線維だけを取るのではなく、歯髄全体が関与しています。

歯の神経を取る手術、つまり根管治療は、歯髄を完全に除去する治療法です。治療の過程で、歯の中心にある神経や血管を含む歯髄を取り除き、感染や炎症を防ぎます。治療後、適切にケアをすることで、再発を防ぎ、歯を長期間健康に保つことができます。