テニス肘は腕や肘の使い過ぎや、筋肉や腱の過度な負担が原因で発症する痛みです。痛みが続き、特に夜間の痛みがひどくて目を覚ますことがある場合、その症状は非常に辛いものです。注射を打っても改善しない場合、他に試すべき治療法は何か、この記事ではテニス肘の痛みを軽減する方法について解説します。
テニス肘の原因と症状
テニス肘(外側上顆炎)は、肘の外側にある腱が繰り返し使用されることにより、炎症や微細な損傷が生じる疾患です。これは、テニスのような反復的な動きが多いスポーツに多く見られることから名付けられましたが、日常生活でも仕事や趣味で同じ動作を繰り返すことで発症することがあります。
主な症状には、肘の外側に痛みを感じることや、物を持ったり動かしたりするときに痛みが増すことがあります。特に寝ているときに肘を曲げていると痛みがひどくなることが多く、睡眠の質が低下することもあります。
注射以外で試すべき治療法
テニス肘の治療には、注射を使用することが一般的ですが、すべての患者に効果があるわけではありません。注射を2回受けた後でも改善が見られない場合、他の治療法を検討することが重要です。
物理療法(リハビリテーション)や、ストレッチ、筋力強化運動は、筋肉や腱を柔軟に保ち、痛みの再発を防ぐために有効です。また、肘に負担をかけない生活習慣を心掛けることが、症状の軽減に繋がります。
痛みを軽減するための生活習慣とケア
テニス肘の痛みを軽減するためには、生活習慣を見直すことが大切です。肘を休める時間を確保し、痛みを感じる動作は控えるようにしましょう。また、肘のアイシング(冷やすこと)や温めることも痛みの緩和に役立ちます。
さらに、姿勢を改善したり、腕や肘に負担をかけない作業環境を作ったりすることで、再発防止に繋がります。長時間同じ姿勢でいることを避け、こまめに休憩を取ることが有効です。
治療法の選択肢と医師との相談
注射が効かない場合、物理療法や手術を考慮することもあります。物理療法では、超音波治療やマッサージ、温熱療法を行うことで、血行を促進し、腱の回復をサポートします。これらの治療法は、痛みを軽減し、腱の再生を助ける効果があります。
さらに、症状が改善しない場合には、手術を検討することもあります。手術は、腱の一部を切除したり修復したりすることで、根本的に痛みを解消する方法です。手術の必要性については、医師と十分に相談してから決定することが重要です。
まとめ
テニス肘の痛みを取るためには、注射だけではなく、物理療法やストレッチ、生活習慣の改善など、さまざまな治療法を試すことが大切です。特に夜間の痛みがひどい場合、肘を休める時間を確保し、負担をかけない生活を心掛けましょう。治療が効果を上げない場合は、医師と相談し、リハビリテーションや手術などの選択肢を検討していくことが重要です。
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