奥歯のかぶせ物は銀歯だけ?選べる素材と保険診療の選択肢を徹底解説

デンタルケア

虫歯治療の終盤で提案されることが多い「かぶせ物(クラウン)」。特に奥歯の場合、「銀歯確定?」と不安に思う方も少なくありません。しかし、近年は選べる素材や治療法が増えており、見た目や機能性、保険の適用条件も変化しています。今回は、かぶせ物の種類や保険診療のポイントについてわかりやすく解説します。

かぶせ物の主な種類とは?

かぶせ物には、使用する素材によりいくつかの種類があります。以下は代表的なものです。

  • 銀歯(メタルクラウン):保険適用。耐久性は高いが見た目は金属色。
  • CAD/CAM冠:保険適用の白いかぶせ物。条件あり。
  • ハイブリッドセラミック:保険外(自費診療)。見た目が自然だが強度はやや劣る。
  • フルジルコニアクラウン:自費診療で高額だが、非常に高強度かつ審美性も◎。

「銀歯確定」とは限らず、保険内でも白い素材を選べるケースもあります。

奥歯の位置で選択肢が変わる?

上の右奥から2番目の歯(第2大臼歯)は、実は保険診療上の制限がかかりやすい部位です。2022年からは一定条件下でCAD/CAM冠が第2大臼歯にも保険適用可能となりましたが、条件は以下のとおりです。

  • 上下左右の噛み合わせが安定している
  • 歯ぎしりや食いしばりの癖がない
  • 前歯~第1大臼歯に保険適用済みのCAD/CAM冠が使われているなどの条件

歯科医師と相談し、上記に該当すれば「白いかぶせ物」を保険内で選べるかもしれません。

保険適用以外の選択肢:自費診療とは?

もしも保険適用外であれば、自費診療の選択肢もあります。例えば以下のような素材があります。

  • ジルコニア:高強度で耐久性に優れ、白く自然な仕上がり。
  • e.max(ガラスセラミック):透明感があり審美性が高い。主に前歯向き。

価格は3~10万円程度と歯科医院によって差があります。見た目や長期的な耐久性を重視する方にはおすすめです。

土台の状態が影響することも

「細くなった奥歯の土台」があるとのことですが、これがクラウンの選択にも影響します。土台が十分でない場合は、ファイバーコアメタルコアと呼ばれる補強土台を入れることが一般的です。

また、土台が脆弱であれば高強度な素材(例:ジルコニア)が好まれるケースもあります。逆に銀歯などの金属系は、歯に負担がかかることもあるため、土台の状態によっては選択に慎重になる必要があります。

歯科医院で確認すべきこと

かぶせ物を選ぶ際は、歯科医師に以下の点を相談してみましょう。

  • 白いかぶせ物の保険適用条件に当てはまるか
  • 自費診療の素材の選択肢と価格
  • 土台の状態と耐久性の関係
  • 将来的なメンテナンスや耐用年数

これらの情報をもとに、見た目・費用・長期的な安心のバランスを考慮して選ぶとよいでしょう。

まとめ:銀歯以外にも選択肢はある

「銀歯確定」と感じてしまうかもしれませんが、現在は保険内でも白い素材を選べる場合があります。また、自費診療では審美性に優れた素材も豊富です。治療の質や将来のメンテナンスを考え、担当の歯科医とよく相談して納得のいく選択をしましょう。

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