医療機関で過去の受診歴はどう扱われる？新しい病院での情報共有とその仕組み

新しい病院を受診した際、以前の病院での受診歴を伝えていなくても、医師はどのようにして患者の過去の医療情報を把握するのでしょうか？

医療情報の共有と患者のプライバシー

日本の医療機関では、患者の同意なしに他の医療機関から情報を取得することは原則としてありません。これは、個人情報保護の観点から、患者のプライバシーを守るための重要な原則です。

医療機能情報提供制度と医療情報ネット（ナビイ）

ただし、医療機関が自らの機能やサービス内容を公表するための「医療機能情報提供制度」が存在します。この制度により、医療機関は診療科目や提供するサービス内容などの情報を都道府県知事に報告し、それが一般に公開されます。これらの情報は、患者が新たに受診する際の参考となりますが、過去の診療内容や個別の患者情報は含まれていません。

過去の受診歴の伝達方法

患者が新しい医療機関を受診する際、過去の受診歴や治療内容を伝えることは、医師が適切な診療を行うために重要です。患者自身が、以前の診療内容や処方された薬剤などの情報を持参し、医師に提供することが推奨されます。

まとめ

新しい病院での受診時、以前の病院での受診歴を伝えていなくても、医師は患者の過去の医療情報を直接取得することはありません。患者自身が過去の受診歴や治療内容を医師に提供することで、より適切な診療を受けることができます。