緑内障や強度近視の診断には、OCT(光干渉断層計)を用いた眼底検査が重要です。OCTの結果で「赤い部分」が示すものは、視神経や網膜の状態を反映していますが、緑内障と強度近視ではその特徴に違いがあります。この記事では、OCTの結果に現れる赤い部分の意味、緑内障による影響、そして強度近視の眼底の特徴について詳しく解説します。
OCT検査とその解釈
OCT(光干渉断層計)は、眼底や視神経の断面を高解像度で撮影できる技術です。この検査により、視神経や網膜の状態を正確に把握でき、緑内障や強度近視の進行具合を評価することができます。特に、視神経乳頭や視神経線維層の厚さを測定することで、病気の早期発見や進行を予測する手がかりを得ることができます。
OCTの結果で赤い部分が見えることがありますが、これは視神経や網膜の厚みの変化を示しています。赤色が強くなる部分は、異常な変化を示唆している可能性があり、注意が必要です。
緑内障とOCTの赤い部分の関係
緑内障では、視神経が徐々に損傷し、その結果、視神経乳頭が陥凹し、視神経線維層が薄くなります。OCTで見ると、視神経乳頭が陥凹し、神経線維層が薄くなる部分が赤色として現れることが多いです。これは、視神経がダメージを受けている証拠であり、緑内障の進行を示しています。
緑内障のOCTでは、特に視神経乳頭周辺に帯状の神経線維層の薄さが見られることがあり、この帯状の変化が「赤い部分」として現れることがよくあります。これにより、視神経の損傷が進行しているかどうかを判断する材料となります。
強度近視とOCTの赤い部分の違い
強度近視では、眼球の長さが長くなることが原因で視神経に圧力がかかり、視神経乳頭に変化が生じることがあります。強度近視のOCT検査では、視神経乳頭の陥凹が緑内障に似ていることがありますが、緑内障とは異なる特徴があります。特に、視神経乳頭の変化が緩やかである場合や、視神経線維層の薄さが均等に広がっている場合は、強度近視によるものと考えられます。
OCTで強度近視による影響を確認すると、視神経乳頭が少し大きく見えることがあり、赤い部分が一部に集中することがあります。これは、強度近視の眼底における視神経の構造的な変化を反映しているものであり、緑内障とは異なる進行パターンを示します。
緑内障と強度近視の区別方法
緑内障と強度近視の違いを区別するためには、OCTだけでなく、眼底検査や視野検査も組み合わせて行うことが重要です。緑内障では視神経の損傷が進行するにつれて視野欠損が現れることが多く、視野検査でその進行度を確認できます。
強度近視の場合、視神経の変化は比較的均等で、視野の欠損が少ないことが特徴です。また、強度近視による視神経の変化は、眼球の形状に起因するため、視神経乳頭が大きく見えることが多く、これも区別のポイントとなります。
まとめ
OCT検査は、緑内障や強度近視の診断に非常に有用なツールです。緑内障では視神経乳頭の陥凹や神経線維層の薄さが帯状に現れることがあり、これが赤い部分としてOCTで確認されます。一方、強度近視では視神経の変化が緩やかで、赤い部分が広がることがあります。診断にはOCTだけでなく、視野検査や眼底検査を組み合わせて、疾患を正確に区別することが大切です。


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