2025年9月現在、北九州市ではインフルエンザ、コロナウイルス、百日咳などの感染症が増加傾向にあります。特に、インフルエンザは警報レベルを超える報告数があり、注意が必要です。
インフルエンザの流行状況
北九州市では、2024年12月から2025年1月にかけて、定点医療機関当たりの患者報告数が警報レベルである30を超えました。特に、令和6年第49週(12月2日から12月8日)の定点あたりの報告数は32.29となり、警報レベルを超えました。その後、令和7年第5週(1月27日から2月2日)に警報レベルの終息基準値である10を下回り、警報は解除されました。
新型コロナウイルスの状況
中国では、2025年4月の監視期間中、インフルエンザ様疾患の外来受診者における新型コロナウイルスの陽性率が急上昇し、3月末の7.5%から5月初旬には16.2%に達しました。重症病例の陽性率も上昇し、特に4月中旬以降、新型コロナウイルスが鼻ウイルスを上回り、インフルエンザ様疾患の主要な病原体となりました。
百日咳の流行状況
2025年第1~21週に診断された百日咳の累積報告数は22,351例であり、全数把握疾患としての報告が開始された2018年以降、同時期で最多を記録しました。特に第15週以降の報告数の増加が顕著であり、第15週の報告数は1,611例で、さらに第16週以降は毎週2,000例を超える症例が報告されています。
感染症予防のポイント
これらの感染症の予防には、以下の対策が重要です。
- 手洗いやうがいの徹底
- 咳エチケットの実施
- 外出後の手洗いとともに、十分な休養をとること
- 体調がすぐれない時は、医療機関に電話で相談の上、早めに受診すること
特に、百日咳は乳幼児に重症化する可能性があるため、予防接種が非常に重要です。生後2か月になった乳児は速やかに五種混合ワクチンの接種を開始しましょう。
まとめ
2025年9月現在、北九州市ではインフルエンザ、コロナウイルス、百日咳などの感染症が増加傾向にあります。これらの感染症の予防には、手洗いやうがい、咳エチケットの実施、十分な休養をとることが重要です。特に、百日咳は乳幼児に重症化する可能性があるため、予防接種を受けることが推奨されます。体調がすぐれない時は、医療機関に電話で相談の上、早めに受診するよう心掛けましょう。
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