精神疾患の中でうつ病はどれくらい多い？患者数と傾向を解説

精神疾患の中で、うつ病はどれくらい多くの人々に影響を与えているのでしょうか？本記事では、最新の統計データをもとに、うつ病の患者数やその傾向について詳しく解説します。

精神疾患全体の患者数とその内訳

厚生労働省の「患者調査」によると、精神疾患を有する総患者数は約614.8万人で、そのうち外来患者数が約586.1万人、入院患者数が約28.8万人となっています。

精神疾患の種類別では、気分障害（うつ病や双極性障害など）が最も多く、約169.3万人が該当しています。

うつ病は、気分が落ち込み、やる気が出ないなどの症状が特徴の精神疾患です。厚生労働省の「患者調査」によると、うつ病を含む気分障害で治療を受けた患者数は、2020年の時点で約119.4万人にのぼります。

また、うつ病の生涯有病率は約15%とされており、これは日本人の約6人に1人が一生のうちに経験する可能性があることを意味します。

近年、うつ病の患者数は増加傾向にあります。これは、社会的なストレスや情報過多、孤独感などが影響していると考えられています。

特に、働き盛りの年代や高齢者の間での増加が顕著であり、今後もこの傾向が続くと予想されています。

精神疾患の中で、うつ病は最も多くの人々に影響を与えている疾患の一つです。最新の統計データからも、その患者数の多さと増加傾向が明らかになっています。精神的な健康は、身体と同様に重要です。自分自身や周囲の人々の心の健康に気を配り、適切なサポートを受けることが大切です。