輸液ポンプの点滴交換は、正確に行わなければ患者さんに影響を与える可能性があります。特に流量の設定やエア抜き、ルートの取り扱いについては注意が必要です。今回は、点滴交換の手順と注意すべきポイントについて解説します。
点滴交換の基本的な手順
点滴を交換する際の基本的な手順は以下の通りです。
- ポンプの停止ボタンを押して、流れを止める。
- クレンメと三方活栓を閉じて、点滴が漏れないようにする。
- ポンプのドアを開け、ルートを外す。
- 新しい点滴をセットし、ポンプに取り付ける。
- クレンメと三方活栓を開け、点滴を開始する。
この一連の流れで基本的には問題ありませんが、注意点がいくつかあります。
流量が変わらない場合の対応方法
流量が変わらない場合、電源を落とす必要はありません。ポンプの積算をクリアすれば、流量設定を維持したまま、次の点滴を開始することができます。積算をクリアすることで、以前の点滴のデータがリセットされ、新しい点滴に合わせて流量を調整できます。
エアが入っていない場合の対応
エアが入っていないことを確認したら、患者さんからルートを外さなくても問題ありません。ルート内にエアが入っていないことを確認するために、点滴バッグを軽く押して、エアがルート内に入らないようにしましょう。もしエアが確認された場合、必ずエア抜きを行ってから点滴を開始するようにします。
点滴交換の際の注意点
点滴交換時には、患者さんの状態に応じて、特に以下の点に注意が必要です。
- 衛生管理:点滴交換時には必ず手洗いや手袋の着用を行い、感染症予防に努めましょう。
- 流量設定:流量が適切であるか、再確認を行い、設定ミスを防ぎます。
- クレンメと三方活栓の確認:クレンメと三方活栓が確実に閉じられていることを確認し、漏れや逆流を防ぎます。
まとめ
輸液ポンプの点滴交換は、手順を正確に守ることが重要です。流量やエアの管理に注意し、患者さんに安心して治療を受けてもらうために、しっかりと確認作業を行いましょう。手順を守ることで、安全で効率的な点滴交換が可能となります。
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