WAIS4(ウェイズ第四版)のIQテストを受けた際に、全体で上位15%に入っているという結果が出たものの、具体的な点数についての詳細は知らされなかったという質問者のケース。この記事では、WAIS4のテスト結果における「上位15%」が示す具体的な点数とその理解方法について解説します。
1. WAIS4テストの点数とその基準
WAIS4は、成人を対象とした知能検査で、言語理解、知覚推理、作業記憶、処理速度の4つの主要な領域におけるパフォーマンスを評価します。テストの結果、全体的な知能指数(IQ)は平均が100で、標準偏差が15となります。つまり、通常、IQが85〜115の範囲に収まることが一般的であり、この範囲が「平均的な知能」とされています。
「上位15%」という表現は、テストの結果、IQが高いほうの15%に位置することを意味します。これに該当するIQは、約115以上となります。したがって、質問者の結果も、この範囲に該当していると考えられます。
2. なぜ点数が公開されないことがあるのか
心理士や医師が知能検査の結果を伝える際、点数を公開しないことがあるのは、点数が単なる数値以上の意味を持つことがあるからです。WAIS4では、単一のIQスコアだけでなく、各領域の詳細なスコアが重要で、個々の領域におけるパフォーマンスが全体的な知能を理解する上で重要な手がかりになります。
また、知能指数だけでは人の能力全体を判断することは難しく、点数を提供する際にはより包括的な診断を行うことが一般的です。そのため、個別に解説を行い、必要な場合にはさらなるサポートが提供されることがあります。
3. 上位15%の知能指数とその位置づけ
「上位15%」という結果は、非常に良い結果であるとされています。知能指数の95%が85〜115の範囲に収まるため、それを超える115以上のIQは、統計的に見てもかなり優れた結果を意味します。しかし、あくまで個々の結果は、その人がどのような能力を持っているかを示す一要素であり、IQだけで人間の全体的な能力を評価することはできません。
また、IQスコアは一時的な状況や感情、体調などにも影響を受けることがあり、長期間にわたるものではないということも重要です。
4. まとめ
質問者が受けたWAIS4テストの結果、上位15%に該当するIQが出たということは、知能指数が115以上であることを意味します。点数が公開されない理由は、IQが単なる数値だけで評価できるものではなく、全体の分析が重要であるためです。もしさらに詳細な診断が必要であれば、心理士や医師に相談することが有益です。知能検査の結果を活かして、自己理解を深め、今後の成長に役立てましょう。
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