虫歯治療後に痛みが出ると言われていても、日が経つにつれて強くなったり、脈打つような激痛になると不安は一気に高まります。特に前歯は神経との距離が近く、治療後の反応が出やすい部位です。本記事では、神経近くまで削った虫歯治療後に起こる痛みの仕組みや、受診を検討すべき状態について整理します。
虫歯治療後に痛みが出る仕組み
虫歯が神経の近くまで進行している場合、治療による刺激で歯の神経(歯髄)が一時的に炎症を起こすことがあります。この状態は歯髄炎と呼ばれ、麻酔が切れた後にズキズキとした痛みとして現れます。
通常は数日以内に炎症が落ち着き、痛みも徐々に軽くなっていくことが多いですが、すべてのケースで自然に治まるとは限りません。
痛みが強くなっている場合に考えられること
治療翌日よりも数日後の方が痛みが強い、脈打つような痛みが続く場合、神経の炎症が進行している可能性があります。これは可逆性の炎症ではなく、自然回復が難しい段階に移行しているサインのこともあります。
実例として、「我慢して様子を見ていたら夜も眠れないほど痛くなり、結果的に神経を取る処置が必要になった」というケースは珍しくありません。
前歯特有の痛みの出やすさ
前歯は奥歯に比べて歯の厚みが薄く、神経までの距離が短いため、刺激に敏感です。そのため、同じ治療内容でも前歯の方が痛みを強く感じることがあります。
また、噛み合わせや温度刺激(冷たい・熱い飲み物)によって痛みが増す場合は、神経への影響が続いている可能性を示唆します。
受診を検討すべき痛みの目安
痛み止めを飲んでも効かない、何もしなくてもズキズキする、拍動に合わせて痛むといった症状がある場合は、早めに歯科を再受診することが勧められます。
特に「我慢できるかどうか」ではなく、「日常生活に支障が出ているか」を一つの判断基準にすると、受診のタイミングを逃しにくくなります。
再診時に伝えておきたいポイント
再度歯科を受診する際は、痛みが始まった時期、強くなったタイミング、拍動性の有無、夜間痛の有無などを具体的に伝えることが大切です。
これにより、神経を残せる状態か、追加の処置が必要かを判断しやすくなります。
まとめ
虫歯治療後の痛みは一時的な反応として起こることもありますが、5日以上経過して悪化している場合や、脈打つような激痛が続く場合は注意が必要です。特に前歯は神経に近いため、早めの再受診が結果的に症状を軽く済ませることにつながります。強い痛みを我慢せず、専門家の判断を仰ぐことが安心への近道です。


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