学生時代に一度矯正を受けた経験があるものの、事情があって中断してしまった方の中には、社会人になってから再び矯正を検討する人も多くいます。特に埋伏歯の治療経験があると「今さらまた矯正できるのか?」「新しい歯科に行くにはどうすれば?」と不安になることもあります。
過去に矯正治療を受けていた場合の対応方法
矯正を再開するにあたり、最初に気になるのが「新しい歯科医院でも問題なく診てもらえるのか」という点でしょう。結論から言うと、口頭で伝えるだけでも診察は可能です。
ただし、埋伏歯の抜歯や歯の動きに関する詳細な履歴はレントゲンだけでは把握しきれないケースもあるため、より正確な治療計画を立てるためには、過去の治療記録を取り寄せておくことが理想的です。
大学病院から診療情報提供書をもらう方法
もし当時通っていた大学病院がまだ存在している場合は、診療記録のコピーや診療情報提供書(紹介状)を依頼することができます。
診療情報の取り寄せ手順:
- 通っていた病院の医事課や受付に連絡
- 本人確認書類の提出(身分証明書など)
- 費用がかかる場合もある(1,000〜3,000円程度)
- 紹介状形式で新しい医院に直接送ってもらうことも可能
新しい歯科での初診時に伝えるべき情報
新たに相談する歯科医院では、以下の点をあらかじめ伝えておくとスムーズです。
- 過去に埋伏歯の矯正を受けたこと
- 歯の抜歯歴(わかる範囲で)
- 当時の治療の目的や進行状況
- 気になる部分(ガタつきやかみ合わせなど)
たとえ記憶が曖昧でも問題ありません。現代の歯科ではレントゲンやCT、口腔内スキャンなどを用いて、現在の歯並びや骨格を詳細に分析できます。
再矯正における注意点と現代の選択肢
一度矯正治療を経験している方にとっては、再矯正の負担や治療期間が気になるところ。しかし近年は装置の進化により、以前よりも短期間・低負担での治療が可能になっています。
再矯正におすすめの選択肢:
- マウスピース矯正(インビザラインなど)
- 部分矯正(前歯のみなど)
- 裏側矯正(目立たない)
初回相談は無料の歯科も多いため、気になる医院に複数相談してみるのも良いでしょう。
実例:過去に埋伏歯治療をして再矯正した人の声
「大学生のときに埋伏歯の矯正を中断して10年後、社会人になってから再開。最初は不安でしたが、前の記録をもらって提出したらとてもスムーズに進みました。今はマウスピースでストレスなく続けられています。」(30代女性)
まとめ:安心して再スタートを切るために
過去に矯正を受けた経験があっても、再度の矯正はまったく珍しいことではありません。むしろ、口元の印象や健康を見直す絶好のチャンスです。
新しい歯科医院でも適切に対応してもらうために、過去の情報はできる限り整理しておくと安心です。診療情報の取り寄せや相談に不安がある方も、まずは一歩を踏み出してみてください。
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