緑内障患者がステロイド注射を受ける際のリスクと注意点

目の病気

腰痛や神経ブロック注射を受けている場合、ステロイド剤を使用することがありますが、緑内障患者にとってはその使用が問題になることがあります。特に、デキサートやデカドロンといったステロイド注射の使用が緑内障にどのような影響を及ぼすかについては、慎重に考える必要があります。この記事では、ステロイド剤が緑内障患者に与える影響と、医師の指示をどう解釈すべきかについて解説します。

ステロイド剤が緑内障に与える影響

ステロイド剤は、眼圧を上昇させることが知られています。特に、長期的な使用や高用量のステロイドが眼圧を上げ、緑内障を悪化させるリスクがあります。デキサートやデカドロンなどのステロイド注射も、緑内障患者にとってはリスクがある可能性があります。

デキサートの添付文書にも記載されている通り、「緑内障の患者、眼圧が上昇し、緑内障が増悪するおそれがある」とされています。そのため、ステロイド剤を使用する際には、眼圧の監視と医師の管理が必要です。

神経ブロック注射と眼圧の関係

神経ブロック注射は、通常、局所的に痛みを軽減するために使用されますが、全身的な影響を及ぼす可能性があります。特に、ステロイド剤を使うことで眼圧が上昇するリスクが高まりますが、注射が腰部に行われる場合でも、その影響が眼に及ぶ可能性を完全に排除することはできません。

このため、緑内障がある場合は、神経ブロック注射を受ける前に、眼科医と十分に相談し、眼圧を定期的に測定することが重要です。

医師の指示を信じてよいか?

大学病院の権威ある眼科医師が「大丈夫だ」と言っている場合でも、注意が必要です。ステロイドの使用が緑内障に及ぼす影響については、個々の患者の状況により異なるため、医師が言うことをすぐに信じるのではなく、自分の状態についてさらに確認することが重要です。

もし心配がある場合は、セカンドオピニオンを求めたり、眼科医と再度相談して、眼圧の管理方法を確認したりすることをおすすめします。

ステロイド剤使用時の注意点と対策

ステロイド剤を使用する際の注意点として、眼圧を定期的に測定することが挙げられます。もし眼圧が上昇した場合には、すぐに医師に相談し、治療法を調整する必要があります。また、ステロイド使用後は視力や眼の不調を感じた際に速やかに受診することが重要です。

さらに、ステロイド使用を継続する場合でも、できるだけ低用量で使用し、長期的な影響を最小限に抑えるよう努めることが大切です。

まとめ

緑内障患者がステロイド剤を使用する際には、慎重に検討する必要があります。デキサートやデカドロンを使った神経ブロック注射が眼圧に影響を与える可能性があるため、眼科医と密に連携し、定期的な眼圧の測定と監視を行うことが重要です。

医師の指示に従うことは大切ですが、自分の健康状態に対して責任を持ち、必要に応じて再確認やセカンドオピニオンを求めることが推奨されます。自分の状況を理解し、安全に治療を受けるための情報をしっかりと収集しましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました